追悼デヴィッド・リンチ「ツインピークス・リミテッドイベント・シリーズ」

Drama
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samon
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初出の際、2話ぐらいで挫折したシリーズにもう一度挑戦します。

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結論

リンチ節炸裂。わけわからなくてもその映像世界に浸るべし。

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概要・あらすじ

リミテッド・イベント・シリーズは、ショウタイムにて2017年5月21日から9月3日にかけて全18話を放送した。オリジナル・シリーズの25年後を舞台とする。その物語はツイン・ピークスに留まらず、全米各地において展開する点に特徴がある。

wikiより引用

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感想

クーパー捜査官が電話の中にじわじわと吸い込まれていく謎映像あたりで、前回は挫折。25年前のシーズンのおもしろさとのあまりの違いに放棄したのでした。

リンチの逝去からの「マルホランドドライブ」鑑賞で、リンチ作品の見方が変わった今の私には、星降る屋上も電話吸い込みも全部受け入れることができるようです。

しかも、嬉しきことにリンチ自身が役者(FBIのゴードン)として私たちの前に登場してくれるではありませんか。リンチの動く姿を見ながら、彼の追悼ができるとは大きなご褒美のような気がします。

今シリーズでは、サウスダコタとラスベガスそしてツインピークスという3つの町が舞台となり、よいクーパーと悪いクーパーの対極二役をカイル・マクラクランが演じ分けていきます。25年の時でしわが増えたとはいえ、気品のあるハンサムガイに違いはありません。

さらに、よいクーパーことダギーの妻役には「マルホランド・・」のナオミ・ワッツがやはり少ししわが見えるものの、引いた全身のショットではスレンダーで魅力的な姿を見せてくれます。かかあ天下の猛烈女房というのもおもしろい。

パート8後半では、白黒の核実験の映像をじっくりと見せていきます。これ以降のシーンはもう訳がわからなさの頂点。キノコ雲の中で光の明滅の中を進んでいくカメラは、「2001年宇宙の旅」のスターゲートのシーンを想起させます。

「マルホランドドライブ」の「クラブセレンシオ」を思い出させる劇場での巨人の浮遊。

砂漠で卵からふ化する生き物。暗いので姿はわからないのですが、後に明確に描かれます。

若いカップル。まだ恋人以前。女の子は男の子が好きなのがわかります。

ここで「火あるか?(gotta light?)」おやじが登場し、女性を一人殺した後、ラジオ局でポエムをくり返し放送します。放送を聞いた人々は次々に倒れていく。

先の女の子もベッドに眠り込み、その口に砂漠で生まれた生き物が潜り込む。あの生き物のフォルムがはっきり映されます。細長いゴキブリ状、足は動物のような柔軟さ。

もうまったく理解不能です。でもこれがリンチの作品なんです。今では受け入れ浸ることができるようになりました。

samon
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全18章もあるので、見終わるのにまだまだ時間がかかります。一旦ここまでにして、随時感想を書いていこうと思います。並行して「ツインピークス」もアマプラで見始めました。「ダイアン」が誰だったかとか思い出したりして、なかなかおもしろい。みなさんも新旧どちらでも「ツインピークス」の世界においでください。

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