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アンソニー・ホロヴィッツ「ナイフをひねれば」ホーソーンシリーズ第4弾 女批評家殺しの容疑がホロヴィッツに ラストの完全複線回収に驚愕

samon 謎のホーソーンの正体のヒントがちらりと提示。今後のシリーズの楽しみが増える。 結論 全編にちりばめられた複線やヒントがすべて回収されるラストの驚愕。それほど苦々しくない今回のホーソーンとちょっと嫌な面も見せるホロヴィッツが楽しい...

森永卓郎 著「ザイム真理教」出さず(緊縮財政)、庶民からひたすら搾り取る(増税)ことを教義とする財務省の罪をあらわにする

samon 惹かれるうまい書名です。タブーの財務省批判を口にした森永とそれを出版した「三五館シンシャ」にエールです。 結論 癌に冒され死を目前にした著者の命をかけた叫びを受け取りつつ、いったい自分は何をすればいいのか。悩みが一つ増えてしまい...

飯山 陽 著「ハマス・パレスチナ・イスラエル」noteに綴られたメディアの隠す事実

samon 痛快で説得力抜群の飯山 陽(あかり)氏の大ファンです。書籍においても飯山節爆発です。 結論 新聞・TVなどのマスメディアしかなかった時代を超え、ネット時代は何が真実かを見極めるのは個々人にかかっている。 著者 飯山陽(いいやま・...

貴志祐介 著「罪人の選択」 毒入りがどちらかを推理する究極シチュエーション表題作とコロナパンデミックに生まれたSFとは

samon 大好きな作家の読み落としていた作品集。4話の中編はいかに。 結論 著述時期が異なる3編のSFと1編の推理ものは貴志の才を再確認させる興味深い良書。オススメ。 夜の記憶 『十三番目の人格‐ISOLA‐』『黒い家』で本格デビュー前に...

アンディ・ウィアー著「火星の人」読了 究極のサバイバルを支えるそこぬけのユーモアと仲間たちの友情 映画と違うクライマックスのサスペンス

samon リドリー・スコット監督作品「オデッセイ」原作本を読み終えました。2時間にまとめられた映画のもとにはとんでもない日数のサバイバルがありました。 結論 映画とは桁違いのサバイバルの重み。クライマックスの改変は、私は原作に一票。 概要...

貴志 祐介著「梅雨物語」雨月物語の現代版 「秋雨物語」の続巻 色彩豊かな2編と俳句の解釈で見え方が一変する魔術のような1編

samon 個性豊かな4つの中編で楽しませてくれた「秋雨物語」の続巻。今回もバラエティに富んでます。頭の中に広がる色彩がすごい。 結論 期待をうらぎらない傑作。脳内に広がる色彩の渦にくらくらしながら、推理的論理性も兼ね備えるスーパー中編集。...

デイヴィット・グラン著「花殺し月の殺人-インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」映画「キラーズ・オブ・フラワームーン」原作 映画も良かったが、推理仕立ての本作も読ませる

samon マーティン・スコセッシ監督の「キラーズ・オブ・フラワームーン」のすばらしさから原作にもあたることに。語り口は違えど、しっかり夢中にさせてくれます。 結論 映画と異なる犯人捜し要素でハラハラさせながら読ませる。挿入される実際の写真...

高野和明 著「踏切の幽霊」 夢中で読ませるストーリーテリングの巧みさ 最後まで名前も分からない女の幽霊のはかなさが強烈に胸にせまる

samon 「13階段」や「ジェノサイド」など寡作なれど最高に面白い小説を上梓する高野和明。本作もページを繰るのが止まらないおもしろさでした。 結論 小説の楽しみを十分満足させてくれる作品。貞子級に怖い、でも悲しい名も無き女性の怨念。心霊現...

ジェフリー・ディーヴァー著「ボーン・コレクター」読了 リンカーン・ライムシリーズのスタート アメリアとライムの出会いと深まり 意外な犯人など人気シリーズの嚆矢にふさわしい出来栄え

samon リンカーン・ライムシリーズは大好きですが、その第1冊「ボーン・コレクター」は未読でした。映画化された作品も未見。まずは、小説を開くことに。いつも通りのどんでん返しの連続はそのままに、主人公たちの心情の彫りこみが素晴らしい。 結論...

貴志祐介 著「秋雨物語」読了 秋雨のほの暗さの中で紡がれる4つの中編小説 「こっくりさん」での彼岸の美しさは秀逸

samon 大好きな作家 貴志祐介の中編集。後半2つは特に印象的。貴志のオーディオ好きが感じられる「白鳥の歌(スワンソング)」そして怖さと美しさの融合「こっくりさん」 結論 多元宇宙やオーディオ趣味、ホラー×ミステリーにラストの彼岸の美しさ...
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