カルテ番号64

Movie
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ユッシ・エーズラ・オールスン原作「特捜部Q カルテ番号64」(AmazonPrime)を観ました。2日に分けて観ようかと思っていたが、一気に観てしまった。市内のアパートの隠された一室から、3体の遺体が発見。ミイラ化し、テーブルを囲んでイスに座らせられた状態の遺体。残ったイスの被害者は誰か。デンマークのコペンハーゲン警察署の特捜部Qの二人の警官、カールとアサドのバディものである。アメリカ映画に無い、ねっとりとした映像、どんよりとした空、ひたすら降る雪などこの北欧の雰囲気が心をとらえて離さない。政府ともつながった移民の女性に不妊手術を施す医師グループの秘密を曝いていく物語だが、これは実話であり、まさに日本でも「優生保護法」という法律まで存在した恐るべき事実と重なっておぞましい。ヒヨス(毒性・幻覚性のある植物)を服用して、カールがふらふらになる場面があるが、これは全然知らない事だし、お茶として飲むのが誰でも手を出しそうで恐ろしい。単に事件を追うだけに終わらず、カールとアサドの関係を描いているのが感動的だ。かたくななカールの心に変化が生まれていく姿が描かれ映画は観る者の心に深い印象を残す。オススメ。

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