矢口 史靖監督作品「ドールハウス」

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「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口監督の原案・脚本・監督作品はホラー

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結論

矢口監督渾身のオリジナル脚本ホラーの気概は感じるものの、キャスティングに疑問あり。

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概要・あらすじ

「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖監督が長澤まさみを主演に迎え、亡き娘に似た人形に翻弄される家族の恐怖をオリジナル脚本で描いたミステリー映画。

5歳の娘・芽衣を事故で亡くした鈴木佳恵と看護師の夫・忠彦。悲しみに暮れる日々を過ごしていた佳恵は、骨董市で芽衣に似たかわいらしい人形を見つけて購入し、我が子のように愛情を注ぐことで元気を取り戻していく。しかし佳恵と忠彦の間に新たな娘・真衣が生まれると、2人は人形に見向きもしなくなる。やがて、5歳に成長した真衣が人形と遊びはじめると、一家に奇妙な出来事が次々と起こるように。人形を手放そうとしたものの、捨てても供養に出してもなぜか戻ってきてしまう。佳恵と忠彦は専門家の助けを借りながら、人形に隠された秘密を解き明かしていくが……。

佳恵とともに人形の謎に迫る夫・忠彦を瀬戸康史、佳恵と忠彦の前に現れる呪禁師・神田を田中哲司、私服警官・山本を安田顕、忠彦の母・敏子を風吹ジュンが演じる。

2025年製作/110分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2025年6月13日

ネットより引用

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感想

上野樹里・貫地谷しほり・本仮屋ユイカらを輩出した「スゥイングガールズ」は2004年公開。もう22年もたつんですね。前作の「ウォーターボーイズ」も大ヒットしましたね。

これらの監督を務めた矢口史靖(しのぶ)が6年ぶりにメガホンを取ったのが「ドールハウス」です。矢口監督の作品は結構追って観ていましたが、どれも今一つでした。どれもコメディだったわけですが、本作はホラーに真正面から取り組んでいます。大きな進路変更です。

ドラム式の洗濯機の中で娘が窒息死することから物語は動き出しますが、このような事故は実際に起こっているとのことで、ぐっとリアリティが増します。

亡くなった子供の身代わりのように骨董市で購入した人形をかわいがる長澤まさみですが、新たに子供をもうけてからは人形に見向きもしないようになるのは、普通の反応でありリアリティはありますね。

お札のようなものが張り付けられた禍々しいケースに入っていたこの人形の由来を追いかけていくのが後半のストーリーとなります。これは先日惜しくも亡くなられた鈴木光司氏の出世作「リング」と似ています。

「リング」は映画版が爆発的にヒットしてラストの貞子の登場が印象付けられた感が強いのですが、小説「リング」はもっとミステリー感が強い作品でした。呪いのビデオの中に挟まれる定期的なブラックアウトが人の目の瞬きであることを発見するところから始まり、呪いのビデオの謎を追求していく過程が最高におもしろい点でした。

本作も「リング」の伊豆大島同様、地方の島へと謎を追求する旅が展開していきます。この島がモンサンミシェルのように干潮時に本土から道ができて歩いて渡れる設定です。「28年後・・・」でもこの設定は使われ、タイムリミットが設定されるサスペンスが見事に結実していました。

本作の「時間がない」サスペンスは今一つの盛り上がりでした。「28年後」のソロモンが追いかけてくる恐怖に対し、本作では人形を母親に返す作業であり2時間内の作業完了がもしできない場合は、道がなくなり本土に戻れないという状況になるだけであったからかと思います。

しかし、人形が作られる過程のおぞましさや人形にされる前の娘の不憫さは目を覆うばかりで、無条件の愛情を求めた娘の思いもわかります。この重さに対し、瀬戸康史の軽いキャラクターはミスキャストな感は否めません。

変な役をサラリーマン感で演じるのが特徴的な田中哲司ですが、その逆リアリティが生かされているかというと少し疑問なキャスティングです。

人形に変なCGを使わず、人間の子供の後ろ姿やシーツをかけた姿などで表現しているのは逆に新鮮でした。

方向を変えた矢口監督の次回作に注目したいと思います。

samon
samon

若さと妖艶さを取り除いた長澤まさみをみたいかといえば微妙なところ。キャスティングにいろいろと問題がある作品と感じました。

コメント

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