
ほぼ廃部状態から昨年度OBOGの力を借りて復活。3回目の演奏会ははたして
結論
つぶれる寸前だった長大オケがOBOGの支援で復活、そしてどんどん進化している。がんばれ長大オケ!
概要
今年2月には定期演奏会を開催することが出来、活動も軌道に乗って参りました。今回もOBOGの方々のご支援を頂きながら、4月には新入部員も迎え、コンサートを開催できることを大変喜ばしく思っております。
プログラムの顧問あいさつより
感想
私も学生時代にお世話になったサークル。卒業後もエキストラとしてお手伝いもしてきましたが、コロナ禍で活動は停止し、部員もほとんどいなくなり廃部同然でしたが、有志OBOGが支援し、昨年度サマーコンサートと定期演奏会を行いました。
指揮者のお話では今年4月に新入部員も15人ほど入部し、部員総数は30人にもなったということです。OBとしてはとてもうれしいことです。有志OBOGの皆さんの活躍に感謝します。
ビゼー/アルルの女第2組曲
メロディメーカービゼーの面目躍如たる名曲です。「パストラール」の最初の音が鳴った瞬間、オーケストラサウンドの芳醇を体全体に浴びせられたような喜びがあります。弦楽器がユニゾンで奏する旋律の分厚さから、弦楽器は安心して聴けると直感的に感じさせてくれました。
この曲の特徴にアルトサックスの導入があります。舞台の付随音楽であるこの曲は、劇場側から「楽団員は25人だよ」と言い渡され、少ない人数の中で木管の柔らかい音色と金管の力強さをあわせもつサックスの導入を工夫したとのことです。またサックスという楽器の発明者であるアドルフ・サックスとの交流がビゼーにあったことも導入理由でもあるでしょうか。
アルトサックスの入ったクラシックの曲といえば、ムソルグスキー/ラヴェル編曲の「展覧会の絵」の「古城」が浮かびます。ひなびた悲しみをアルトサックスはよく表現しています。「アルルの女」第2組曲では3曲に渡って登場し、実に効果的です。今回は医学部室内合奏団の女の子が賛助で吹いてくれました。とても安定した演奏でした。
楽団の人数制限というピンチがアルトサックスの導入をもたらし、それがとても特徴的なこの曲の魅力というチャンスになったわけですね。
3曲目の「メヌエット」は「カルメン」の間奏曲同様、フルートのソロが魅力的な曲。学生さんは堂々と安定した音色を聴かせてくれました。ハープはピアノで代奏していました。
終曲「ファランドール」は少し速めのテンポで学生オケらしい若々しさを感じました。組曲全体にそうですが、低弦がよく鳴って響いていました。低音好きには満足のいく響きです。この会場はフロアがじゅうたん敷のようになっているので、心配していましたが杞憂でした。
最後に狂ったように速くなる演奏もありますが、そうならず適度に抑制が効いていて上品であったと思います。これもよし。

グリーグ/ピアノ協奏曲 第1楽章
当初は音楽科の4年の女学生がソロを弾く予定でした。ところが理由は不明ですが大学の先生が代奏することに。まことに残念です。フレッシュな大学オケにフレッシュなソリスト、これに期待していたからです。
代奏の先生は、私が学生のころリストの1番の協奏曲を共演した記憶があるので、かなりのご年齢。練習時間も少なく心配です。
高い音の輝きはすばらしかったのですが、やはりミスタッチが多すぎる。カデンツアはすこし迷走ぎみでした。
オケはしっかりサポートして、チェロの美しい旋律もよく歌っていました。
ソリストアンコールまでしてくれました。これはお得意の曲なのか安心して聴くことができてよかったです。
ビゼー/交響曲ハ長調
17歳のビゼーの習作。当時はオペラ以外の音楽がフランスでは認められていなかったらしく、ビゼーの生前には1度も演奏されることがなかったそうです。革命以降とはいえフランスは不自由な国だったのですね。

青年らしいはつらつとした音楽です。学生オケの元気さをしめすにはうってつけです。
2楽章はオーボエのソロが印象的。半音階の不思議な旋律。ソロをとった学生さんは安定感あるいい音で聴かせてくれました。
4楽章はバイオリンが細かい音で猛スピードで動く難しい曲。学生さんもOBOGも懸命に弾く姿が心に残ります。音楽が大好き、合奏が大好きそんな気持ちが伝わってくる演奏でした。
アンコール/ラデッツキー行進曲
ニューイヤーコンサートの定番アンコールです。観客も拍手で参加できる楽しい曲ですね。拍手をする分耳の集中力は減じるようで、演奏がどうだったかはもはや記憶にありません。拍手の強弱や入りなど指揮者が上手にガイドしてくれました。
長崎大学管弦楽団復活後の3回目のコンサートは爽やかで学生らしくとても楽しめました。次回は12月にさらにキャパを広げて、平和会館ホールで開催。メインはチャイコフスキーの5番ということで曲のレベルもどんどん上がっていてとても楽しみです。私もお手伝い出来たらいいなと思っています。

学生オケは彼らにしかないエネルギーをもっています。どんどん発展していってほしいです。がんばれ長大オケ!

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