Maxオーディオ主催「西九州ハイエンドオーディオフェア」参加 日本初公開のあれや1800万円越のあれを聴いてきた

AUDIO
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samon
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毎年7月に福岡のMaxオーディオさんが行っているフェアに参加してきました。人はかなり少なかったですね。全員おじさんたちです。私も含め。さて、最新ハイエンドの音はどんなものでしょうか。

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結論

少ない参加者。オーディオ業界の停滞を感じさせるどんよりムード。ホームシアター関係は皆無。
B&Wの800D4だけには圧倒される。

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B&Wシグネチャー

会場に到着すると、ちょうどB&Wのプレゼンが始まっていました。「805D4」からはラフマニノフの「パガニーニ狂詩曲」有名な第18変奏のピアノが流れてきました。非常にリアリティあふれるピアノの音です。

続く弦の全奏のはずが、チェロの独奏だったので驚きました。懐深いチェロの鳴りぶりです。素晴らしい。

と、805D4は撤去され、同じ大きさのスピーカーに変えられました。これこそが5日前に出荷された世界初公開の「805D4シグネチャー」です。

同じラフマニノフが流されました。プレゼンターは「一聴してこちらの方がよいとわかるでしょう」と言いましたが、私の耳では前の「805D4無印」の方がスケール感が一回り大きいと感じました。一緒に行った友人は「分離がいいね」との感想。

そのあと、Maxオーディオの常連さんの友人が頼んでくれて、奥に置いてあった巨大な「800D4」を「805D4シグネチャ-」と比較しながら聴かせてもらいました。これはラッキー。

800D4は音が出た瞬間、その余裕のある音に圧倒されます。ドビュッシーの「海」はこれまで聞こえてこなかった音の洪水で、あまりの情報量にちょっと疲れてしまいました。

この比較による違いをこのフェアではいつもいただいています。機器を入れ換えると、これまでの音との違いで「いい音やー」としばし楽しめますが、そのうちにすぐに慣れてしまいます。そこで、時折最新の音を聴きたくなるのです。フェアはホントにありがたい。

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オルトフォン

レコードカートリッジの老舗「オルトフォン」。プレゼンでは、もちろんすべてアナログディスクを聴かせてもらいました。プレゼンされる機器は、「MC Diamond」というMCカートリッジです。希望小売価格税込130万円!

創立100周年を記念して発表したThe MC Centuryより4年を経て、オルトフォンはその間に自社の至宝である無垢単結晶ダイアモンド・カンチレバーについての研究を進め、この特性をより深く理解するに至りました。この成果を存分に生かし、数多あるラインナップの頂点に君臨するフラッグシップモデルとして新たに誕生したのがMC Diamondです。

HPより引用

まず、かかるレコードがまったくスクラッチノイズがありません。しかも非常にクリア。まるでSACDでも聴いているかのようです。加えてレコード特有の機器疲れせず、あたたかみも感じられます。もはや無敵の感がします。ただ、価格は庶民が手を出せるものではないですね。

プレゼン終了後、調子の悪い私のオルトフォンMCカートリッジのケアについてプレゼンターの方に個別に質問しました。丁寧に答えてくださいました。スタイラスのクリーニングになぜ湿式が推奨されないかというと、スタイラスが外れる可能性があるからとのことも教えてもらいました。

驚いたのが、巨大なバッテリーからの電源供給。マイ電柱などオーディオマニアは電源にこだわるのですが、ついにバッテリーからのクリーンな電源での駆動が始まるのかという予感がします。車中泊のポータブルバッテリー動画などを見ると、バッテリー業界のイノベーションはすごいようなので、その勢いがオーディオにもよい影響を与えてくれているのかも。

LINN

LINNのブースには、プレゼン時間になっても誰もお客さんがおらず、私一人のためにプレゼンしてくれました。憧れのアナログプレーヤーLP12の最上位モデル「クライマックス」を上流として、出口もまたフラッグシップスピーカーの「360 EXAKT」です。なんと1870万円!

ボーカルものを聴かせてもらいましたが、「はっ」とするものがありません。一時のLINNの勢いが感じられなくなっているように思いました。人が集まらないのも道理かと納得しました。

LUXMAN

国内メーカーも応援したいところ。老舗の「ラックスマン」。いずれもフラッグシップのアナログプレーヤー、SACDプレーヤー、プリメインアンプがそろっています。

アナログプレーヤーからはMCカートリッジでもフォノイコライザーなしでつなげる点をアピールしていました。シンプルな結線にはなりますが、フォノイコライザー選びの楽しみは減ります。結局プリメインアンプにフォノイコライザーがついているだけですから。

SACDプレーヤーは143万もします。アピール点はCD挿入口のシャッター仕様。内部の回転音などをシャットアウトしたという売りです。

音は「ハッ」としたり「驚愕」などは当然なく、オーディオ業界のイノベーションの小ささを物語るようです。

テクニクス(パナソニック)のブースに最後に寄りましたが、プレゼンディスクに「恋人よ」が選ばれたのでもう席を立ちました。

オーディオフェアの楽しみに、それぞれのプレゼンターが選ぶ高音質超ハイファイのディスクに何を用意してくるかというのがあります。気に入ったディスクは後で購入して、自宅で聴いたりします。今回はどのブースでも、フェアで販売しているディスクを使用している場合が多く、商売に直結している計算が知れて、ちょっと残念でした。

samon
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結局終わりまでにあと2時間ほどもあったのですが、会場を後にしました。全体に感じたことはオーディオ業界の停滞ムード。さらにホームシアター関連のプロジェクターやサラウンドアンプなどは皆無で、絶滅寸前を感じさせます。ちょっと寂しい帰路になりました。

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