スベトラーノフ

Classic
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クラシック音楽館「現役N響奏者の印象に残る指揮者」みたいなテーマの番組を観ました。サバリッシュ、ブロムシュテッド、スベトラーノフを観ましたが、エフゲニー・スベトラーノフの指揮するチャイコフスキーの「くるみ割り人形 第2幕のパ・トゥ・ドゥ」はことのほか素晴らしかった。ハープに導かれてチェロの旋律が出てくる。カメラはチェロセクションを背中からとらえている。それでも、全員が全力で奏でているのが匂い立っている。たぶん指揮者のパワーだ。たった5回しか共演していないのに、その信頼感、指揮者のオーラが奏者を弾かせるのである。それは、チャイコフスキー交響曲第5番の終楽章で、スベトラーノフが、指揮をやめてすべてN響奏者にゆだねた姿から、その信頼は相互にあったものと思われる。そこから生み出される音楽はまさに人の手を越えた神の芸術ではないか。そこに立ち会ったプレーヤー、観客、本当にうらやましい。

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