クリストファー・ノーラン監督作品「オッペンハイマー」映画的魅力に満ちた3時間 恐れず観るべし

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samon
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4月22日11:15~の回。もはや小さい部屋です。月曜日の午前中ですが、なぜかシネコンは賑わってます。「オッペンハイマー」の部屋も20人くらいはいたようです。

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結論

会話劇が多いのに、映画的サスペンス十分で3時間は長く感じさせない。エンディングの地球を覆う炎の波が深く核兵器の恐怖を印象づける。わかりにくさが言われるが恐れず観るべし。

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概要・あらすじ

映画『オッペンハイマー』は、第二次世界大戦中の極秘プロジェクト「マンハッタン計画」に参加したJ・ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた伝記映画です。

オッペンハイマーは、優秀な科学者たちを率いて世界初の原子爆弾を開発します。しかし、原爆が実戦で投下され、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩します。その後、冷戦や赤狩りなど、激動の時代の波に飲み込まれていきます。

映画には、エミリー・ブラント、ロバート・ダウニー・Jr.、マット・デイモン、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ラミ・マレック、ケネス・ブラナーら豪華キャストが出演しています。

生成AI

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感想

時間軸の交錯、登場人物の名前も出ずわかりにくいという評もあるが、「映画としておもしろい」ことは間違いありません。

数々のノーベル賞科学者が登場しますが、わたしが知っていたのはアインシュタインとボーアくらいですが、知識の少なさが映画のおもしろさを阻害するものではありませんでした。むしろ、後から調べる楽しみが残されているともいえましょう。

CGを使わない実写でクリストファー・ノーランは知られていますが、前半のオッペンハイマーの幻視の様々なシーン、ロスアラモスの自然の美しさ、爆発実験シーンなど、実写の映像は映画的迫力と美しさに満ちています。

後半は聴聞会の会話劇が多くなりますが、敵役をロバート・ダウニーJr演じるストロースに据えて、これをオッペンハイマーにこけにされ続けたレミ・マレック演じる科学者が告発して大逆転するカタルシスは、ドラマとしてとても興奮させられます。

ほとんどが男たちの世界で、オッペンハイマーに関わる2人の女性にスポットを当てられます。コミュニストでインテリのジーンを演ずるフローレンス・ピューは脱ぎっぷりもよく魅力的。

オッペンハイマーの妻であるキティは「戦え!」と夫を鼓舞し続けます。演じるは堀田真由に少しにているエミリー・ブラント。彼女の強さが輝いてます。

多くの科学者達をコーディネートしてマンハッタン計画を推し進め原爆開発に成功するオッペンハイマーの栄光と開発後はその使い道について何もできず、爆弾の及ぼす効果に苦悩する姿がよく描かれていると思います。

IMAXの精細な画像による顔のアップが多用されます。「顔は最も映画的なスペクタクル」だと髙橋ヨシキは言いましたが、この顔の演技がキリアン・マーフィーのアカデミー賞の因のようにも思えます。

長崎の被爆2世の私としては、描かれる原爆被害が閃光に焼かれ皮膚がはがれていく少女(これはノーランの娘が演技)と黒焦げの死体を踏むのみでもそれほどの憤りを感じはしませんでした。これは私の母が被爆はしたといっても、直接的な怪我や原爆症がなかったせいかもしれません。

それよりも冒頭の雨の波紋のように、エンディングで地球に雨の粒が降り注ぐように核爆弾が降り注ぎ、小さな波紋が多数できて、やがて炎の波が津波のように地球を覆う映像が非常に恐怖でした。これは現代いつ起きてもまったくおかしくないのが今の世界です。

とりわけ日本は隣国に「中国・ロシア・北朝鮮」という核保有国があるわけです。「北朝鮮」は実際ミサイルを次々に日本に向けて発射しているのです。これに対し日本はだまって見ているだけです。無能な政治家を刷新し、対策を講じていかなければなりません。

東京15区補選の飯山あかり氏の当選は大事な第1歩になると思います。応援しましょう。

samon
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3時間はあっという間。映画的なおもしろさに満ち、現代を考えさせてもくれる作品だと思います。恐れず観に行きましょう。オススメ!

コメント

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