アレータ

Movie
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2018年に亡くなったソウルクイーン、アレサ(映画の中では【アレータ】のように発音)・フランクリンの生涯を描いた映画「リスペクト」を観ました(ユナイテッドシネマ長崎6番スクリーン)。少女の彼女が、土曜日のパーティで、大人たちの前で歌うシーンから始まり、ゴスペルアルバムの「アメイジング・グレイス」を歌うところで幕を閉じる。男の暴力に苦しむ女性という社会的問題をベースにしながら進んでいくが、彼女の生き様は割に平板に淡々と描かれ、焦点が絞られて観る者の胸に深々と刺さるというような映像作品ではない。しかし、彼女の歌唱があまりにすごく、ジェニファー・ハドソンの名演技と共に、体がリズムをとりながら142分の全編を楽しめる作品になっている。特にアルコール依存症を乗り越え、教会で歌う「アメイジング・グレイス」とエンドタイトルの本人自身の「ナチュラル・ウーマン」はどこまでも伸び羽ばたいていくその声に眼が潤んでしまう。このゴスペルアルバム作成のライブがドキュメンタリーで撮影されていたが、カチンコ忘れのために編集できず幻の映画といわれていた。最近それが公開されたが、大変観たくなってしまった。

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