バターライス

Drama
スポンサーリンク

友人の推薦で、テレビ版「深夜食堂 バターライス」を観ました。長崎市立図書館のDVDである。真っ赤なスーツの料理評論家は、鼻持ちならない感じで「深夜食堂」にやってくる。長崎出身の岩松 了が演じている。そこに流しのゴローがやってくる。いまや絶滅寸前の職業である。彼はおもしろい「函館の女」を歌う。歌う代わりに、彼は「バターライス」をごちそうになって帰って行く。マスターはゴローさんからは金をもらわないのだ。ゴローさんは、バターライスをのバターにご飯を上からかぶせ、30秒ほど腕組みをして待つ。そして、醤油をちょっとだけかけていただく。実にうまそうに。岩松も同じものを注文して食べる。それから岩松はゴローさんが来るというもう木曜日に「深夜食堂」に現れるようになる。しかし、ゴローはなかなか現れない。なぜ、岩松は来るのだろうか?それにはわけがあるのだ。どんなに偉くなっても、ゴローとのつながりを大切にする岩松の姿に、そして寡黙なゴローの姿に観るものは打たれる。そして、深夜食堂に集まる仲間たちは、みんなバターライスを注文する。静かに静かにまわりに伝わるのである。「赤色エレジー」のあがた森男の存在はこのエピソードを深くする。だれも、いやなやつがいないエピソードである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました