
大好きなシリーズ。雪舞うコペンハーゲンを5月の日本で味わう
結論
カールとアサドの友情の縦糸が純潔・優性を求めがちな人間の性を理性的に乗り越えるのか
概要・あらすじ
累計1000万部を超す北欧ミステリーの世界的人気ベストセラー小説、「特捜部Q」シリーズの映画化第4弾。今回は、カール警部補の良き相棒アサドが特捜部Qから異動して去ることとなり、2人のコンビ解消の日が次第に迫る中、古いアパートの一室で白骨化した死体が発見されたことをきっかけに、とある島の収容施設で行なわれていた恐るべき犯罪の実態が浮き彫りとなることに。おなじみの主役陣N・L・コスとF・ファレスが息詰まる好演を披露し、歴代のデンマーク映画史上No.1の興収記録をみごと打ち立てた。
- 原題/Journal 64
- 制作年/2018
- 制作国/デンマーク/ドイツ
- 内容時間(字幕版)/118分
- ジャンル/サスペンス/ミステリー
wowowのHPより引用
デンマークのコペンハーゲン警察で、過去の未解決事件を取り扱う特捜部Q。ここに集うのは、組織からはみ出た変わり者の面々。この特捜部Qからアサドはよその部署へ異動することが決まるが、カール警部補からは特に慰留の言葉を掛けられず、寂しい想いを味わう。そんなある日、古いアパートを取り壊している最中、その一室から白骨化した死体が発見されて彼らが事件の調査に乗り出し、次第に恐るべき過去の実態が明らかに。
同上
感想
新作ではないですね。そういえばクライマックスの赤と白の壁の病院は見覚えが。以前にこの作品は見たはずなのに、あまり印象が残ってないですね。酒飲んで見たのかな。というわけで、まるで初めて見るように楽しめました。
冒頭の天地逆転のカメラはいきなり不安をあおります。重要な役割を担う少女ニーデが通り過ぎるとカメラが正常に戻る。物語の始まりを宣言しているよう。すると天地逆転は現実の姿?現実こそさかさまのとんでもない世界と言っているようです。
北欧の女性は美しいですが、ニーデも美しい少女。いきなりの彼女のカーセックスがつかみなので、もう男性客はがっちり取り込まれてしまいます。もちろん私も。

相手が従兄のために、ニーデは不良少女認定。そんな少女の収容施設のある島へ。迎えに来た看護師風の女ギッテ・チャールズとの短いやり取り「はい、チャールズさんでしょ」決定的に上下関係を確認させるのがとてもこわい。
中東からの移民が増えているデンマークで、移民との血の交流を阻むために、移民女性を密かに不妊治療する一派がいるという恐ろしい話です。
優性保護の思想は日本でも大きな問題となっていますね。優生保護法という法律の上で断行された人権問題です。
1948年に施行された旧優生保護法は、障害などを理由に約2万5000人へ強制不妊手術を認めた人権侵害法です。2024年7月、最高裁は本法を「憲法違反」と断定。2025年1月よりこども家庭庁にて補償金支給が開始され、被害者への謝罪と賠償が進められています。
jeminAIの回答
ドラマのデンマークの場合は、デンマーク人の純潔を守るために一部の医師集団が秘密裏に行ったことですが、日本の場合は法律が制定されて、国ぐるみで行った点が非常に恐ろしいですね。立法府である国会を国民は十分に監視しておく必要性を強く感じます。
デンマークの移民の問題がドラマからクローズアップされてくるわけですが、人間には異質のものを排除しようとする心理がもしかしたらDNAの中に組み込まれているのかもしれません。ナチスの問題も同じな気がします。
ヨーロッパが移民のために変容したり、日本でも墓地や治安の問題が起こっているのは現実のようです。「人類みな兄弟」は頭ではわかっていても、なにかもやもやするのは性というかDNA的な拒否成分を体内にもっているからかもしれません。
本作はもう一つの軸として、主人公カールとアラブ系のアサドの友情を扱っているのが秀逸です。アサドの将来を考えれば、昇進して他の部署に異動することを受け入れるべきだとわかっているカール。しかし本意は違っている。今回の事件を通して、その気持ちを素直に吐露するラストシーンは感動的です。
もしかしたらDNA的に排斥因子をもつ人間を、理性が乗り越える瞬間を表しているのがこのカールとアサドの関係なのでしょう。本作のテーマが心に刺さるすばらしいラストであると思います。


野草を煎じて飲む麻薬飲料ヒヨスは初めて知りました。世の中知らないことばかりですね。映画はそれを教えてくれる先生でもあります。本作超おススメ

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