U-NEXT「ジャスティスリーズ ザック・スナイダーカット」

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U-NEXT「ザック・スナイダーズ カット ジャスティスリーグ」を観ました。U-NEXTの視聴ランキング上位だったのが選択理由です。実は、DCコミックス関係の映画はあまり観ていません。特に新しいスーパーマン関係からはさっぱりでした。

世代的に、クリストファー・リーブの「スーパーマン」の世代ですね。ジョン・ウイリアムズの心躍るテーマソングにわくわくして観たものです。しかし、「マン・オブ・スティール」「バットマンVSスーパーマン」やもうひとつの「ジャスティスリーグ」は全然知らないというわけです。

ただし、イスラエル出身のガル・ガドットの美しさに魅せられ、「ワンダーウーマン」は観ました。でも、「ワンダーウーマン1984」は観ていないという中途半端者です。

samon
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さて、ザック・スナイダーが再構築した「ジャスティスリーグ」は何と、4時間の長尺作品ですが、それほどの長さを感じさせない快作でした。さらに、裏話を知って感動しきりです。

2017年にワーナー・ブラザースが公開した劇場版『ジャスティス・リーグ』は、製作が大変難航した。脚本は、2016年から2017年の間に、制作前と制作中に大きな変更をした。2017年5月、監督を務めていたザック・スナイダー娘の死を受けてポストプロダクション中に辞任し、ジョス・ウェドンが後を継ぎ、ノンクレジットの監督として本作を完成させた。ウェドンは再撮影などの変更を指揮し、明るいトーンとユーモアを加え、ワーナー・ブラザースからの指示で上映時間を120分に短縮した。 劇場版『ジャスティス・リーグ』は興行的に失敗し、さまざまな評価を受けたため、ワーナー・ブラザースはDCEUの将来を再評価し、個々の作品の製作を集中させることになった。

wikiより引用

このおおこけをくらって、ファンたちは本来のザック・スナイダーの意図した「ジャスティスリーグ」を熱望したわけです。そして、完成したのが242分の本作です。エンドタイトルにアリソン・クロエの歌う「ハレルヤ」という曲が流れます。これは、ザック・スナイダーの娘さんが好きだった曲であり、彼女のお葬式で流された曲だそうです。

ザックは娘の自死をきっかけに、「ジャスティスリーグ」の監督を降りました。しかし、この再構築版を世に出すことで、再び前に進むことを始めたのだと思われます。

それぞれのヒーローたちのこれまでが描かれるのですが、中でも「サイボーグ:ビクター・ストーン」の物語はザックの思いと重なるようです。ビクターは、自分の研究に夢中で自分のことを顧みてくれない父への反発があります。それを補うように母親の存在が支えであったこともちゃんと描かれます。やはり父が見に来てくれなかったフットボールの試合の後に、交通事故に遭いその大切な母親を失い、自分は父親の手でサイボーグにされてしまうのです。その機械の肉体をどうして良いか分からない戸惑いから、引きこもり、父を憎みさえします。

ジャスティスリーグの戦いの後、ビクターは、一度は壊してしまった父の言葉が録音されたSONY製のボイスレコーダーを再生します。そこには、こんな父の言葉がありました。

「本心を話す。科学者としてでなく父親として。
2度父親になれた。またこの世界におまえを連れ戻した。どれほど、おまえを自慢に思ったか。生まれたときからだ。
だが、年々も親子関係を無駄にし悪化させた。

すべては壊れ、すべては変化する。
世界は傷つき壊れ、取り替えもできない。

だが、世界は過去で無く未来に続いている。未だ見ぬ未来、そして未来に。
(中略:samon)
立ち向かうときが来た。戦い、発見、癒やし、愛情、勝利。
今が、その時だ。

モンキー的映画のススメより引用

娘が好きだった「ハレルヤ」をエンドタイトルに置いて、その鎮魂をするとともに、ザックは再び立ち上がり、立ち向かい、未来へと進む決心をしたのではないでしょうか?このような、監督の人生とDCコミックスのヒーローたちの一致団結した活躍で地球を救う姿が感動的に重なり、この映画は私にとって素晴らしいものになった気がします。今後のザック・スナイダー監督の活躍を祈念します。

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