どんの山

雑記
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ステイホームに耐えられず、どんの山公園まで登りました。先日東山町をぶらぶらしたのだが、この町のさらに上の方に標高130mほどの丘がある。かつて、昼12時に、この丘の上で空砲を「どん」と撃って眼下にひろがる長崎の町に正午を知らせていたらしいので「どんの山」という。石橋でお弁当を買って、お肉屋さんでミンチカツをもらい、この丘の上までやってきた。誰もいないのではと思いきや、父子がキャッチボールをしていた。ときおり父の厳しい怒号が響き渡り、今時珍しい星一徹飛雄馬親子のようだった。ちょうど正午になった。「どん」と空砲が響く代わりに、「からんからん」と教会の鐘が聞こえてきた。お弁当を食べている間に、例のキャッチボール親子の声は聞こえなくなった。今度は、おばさまが二人楽しげに話ながらやってきた。にぎやかなどんの山だ。二人は昔話をしたり、けんかしたりしながらかしましく過ごして、下っていった。女性というものはいくつになってもかしましいのだなあ。鶴の港を眺めながら、まったり読書をして過ごす。曇天だったのが、青空も顔を見せてくれた。上ってきた道と違う道で下ることにする。どこに出るのやら楽しみである。

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