新川 帆立 著「目には目を」少年院の真実と驚愕のどんでんがえし

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samon
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Netflix「九条の大罪」に登場する極悪な人間ども。少年院というところは、極悪人になっていく少年達のスタート地点のような認識でした。ところが

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結論

新川帆立は男か女か?この疑問は本書でも肝になる重要ポイント。幾重のどんでんがえしとその先の許しにため息が出る

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概要・あらすじ

新川 帆立
1991(平成3)年、米テキサス州ダラス生れ、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した『元彼の遺言状』で2021(令和3)年にデビュー。2025年、『女の国会』で山本周五郎賞受賞。他の著書に『倒産続きの彼女』『剣持麗子のワンナイト推理』『競争の番人』『先祖探偵』『令和反逆六法』『ひまわり』『目には目を』「魔法律学校の麗人執事」シリーズなどがある。

ネットより引用

【罪を犯した「本当は良い子」の少年たち。奪われた命が、彼らの真実を浮かび上がらせる。】 重大な罪を犯して少年院で出会った六人。彼らは更生して社会に戻り、二度と会うことはないはずだった。だが、少年Bが密告をしたことで、娘を殺された遺族が少年Aの居場所を見つけ、殺害に至る——。人懐っこくて少年院での日々を「楽しかった」と語る元少年、幼馴染に「根は優しい」と言われる大男、高IQゆえに生きづらいと語るシステムエンジニア、猟奇殺人犯として日常をアップする動画配信者、高級車を乗り回す元オオカミ少年、少年院で一度も言葉を発しなかった青年。かつての少年六人のうち、誰が被害者で、誰が密告者なのか?

googlebooksより引用

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感想

娘を殺された母親が、殺した少年を見つけ出し殺してしまう。裁判で母親は言います。「反省はない。殺されたから殺す。死には死で報いてもらう。目には目を、歯には歯をです」その論理は明快です。

この「目には目を事件」を取材するライターが語り手です。初めライターは性別すらわかりません。フリーのライターと言うことで、多くの人は男性を想定して読みすすめていくことでしょう。

本書は同時期に少年院にいた少年達へのインタビューで展開していきます。少年院の仕組み-三種で入院、共同生活をしながら反省・学び・労働を進め、二種一種と進み1年か2年で釈放される-もわかるようになっています。

少年犯罪は加害者の氏名すらも遺族に明かされることなく、もちろんいつ釈放されたかも全く知らされない。被害者遺族にとっては怒りのやり場のない法律となっているようです。それが許せない娘を殺された母は、情報提供を求めます。

「有力情報には200万円」母親は情報を得、娘を殺して少年院を出た堂城を殺害するに至ります。

少年院というところはとんでもない不良が入っているところという印象がありますが、インタビューに登場する少年たちの話を聞いていると、そうでもない子も多い、いやむしろ生育や劣悪な環境のためにそうなってしまった哀れさが浮かび上がるようです。

裁判のシーンの描写も引き込まれます。作者の新川帆立ーこれまた男性か女性かわからないお名前ーは東大法科大学院を出た弁護士ですから納得がいきます。新川は91年生まれの美しい女性。天は2物も3物も与えますねえ。この実は女性だったということが、本書でも肝になってきます。

いったい情報提供したのは誰なのか。ライターの追及はとんでもないどんでん返しを何重にも構築していきます。ぜひ本書で楽しんでください。

驚きの真実で読者を楽しませながら、読者には少年院の子供たちの実は普通の子たちばかりという印象を強く残します。新川が描きたかったことは実はそのことではないかと思われます。

samon
samon

驚愕の真実と母の許しが感動を呼ぶラストがすばらしい。超おススメ

コメント

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