ライアン・ゴズリング主演「プロジェクト・ヘイル・メアリー」IMAXで鑑賞

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samon
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公開2週目月曜の11:00の回。長崎での初めてのIMAXレーザーの部屋で鑑賞。はたして

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結論

原作既読者には、突っ込みどころは多いものの、小説と映画は別の表現形と割り切るのが幸せかな

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概要・あらすじ

アカデミー賞7部門にノミネートされた「オデッセイ」の原作「火星の人」などで知られる作家アンディ・ウィアーのベストセラーSF小説を映画化。滅亡の危機に瀕した地球の運命を託された中学の科学教師が、宇宙の果てで同じ目的を持つ未知の生命体と出会い、ともに命を懸けて故郷を救うミッションに挑む姿を描く。

主人公の中学教師グレースを「ラ・ラ・ランド」「バービー」のライアン・ゴズリングが演じ、「落下の解剖学」「関心領域」のザンドラ・ヒュラーが共演。「オデッセイ」も手がけたドリュー・ゴダードが脚本を担当し、「スパイダーマン スパイダーバース」シリーズの製作・脚本などで知られるフィル・ロード&クリストファー・ミラーが監督を務めた。

2026年製作/156分/G/アメリカ
原題または英題:Project Hail Mary
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2026年3月20日

ネットより引用

太陽のエネルギーが奪われるという原因不明の異常現象が発生。このままでは地球は冷却し、人類は滅亡してしまう。同じ現象が太陽だけでなく宇宙に散らばる無数の恒星で起こっていることが判明し、11.9光年先に唯一無事な星が発見される。人類に残された策は、宇宙船でその星に向かい、太陽と人類を救うための謎を解くことだった。この“ヘイル・メアリー(イチかバチか)”プロジェクトのため宇宙に送り込まれたのは、優秀な科学者でありながら学会を去り、いまはしがない中学教師をしていたグレースだった。彼は地球から遠く離れた宇宙でたったひとり、自らの科学知識を頼りにミッションに臨み、そこで同じく母星を救おうと奮闘していた異星人ロッキーと出会う。姿かたちも言葉も違う2人は、科学を共通の言語にして難題に立ち向かい、その過程で友情を育んでいくが……。

同上

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感想

IMAX長崎の初体験です。以前神奈川か鎌倉の手前でIMAXシアターを体験したことがあります。天井から床までの垂直部分が全部スクリーンで魂消た記憶があります。

長崎のIMAXレーザーシアターはそれよりはよほど小ぶりです。それでも床あたりから立ち上がる映像は他のスクリーンとは一線を画しているでしょう。

本編上映前の予告編でスピルバーグの「ディスクロージャーデイ」がありましたが、驚くほど鮮明です。また、IMAXレーザーの利点をアピールする映像も放映され、サラウンド確認まで(ここから、こんどはここと音の出る場所が変わる)ありました。

座席も傾斜も大きくて前の人の頭はちょっと見えますが、その前の人は全然見えません。私の席は真ん中の真ん中のいい席を予約していました。私の席の隣にはすでに若いお嬢さんが座っていました。今は席指定の時によほど込んでないとき以外は臨席に人が居るところは避けるでしょうに。お嬢さんはよほど真ん中の真ん中で見たかったのでしょう。私はちょっといい気分で彼女の隣に座りました。

映画は主人公グレース(ゴズリング)がハイパースリープから目覚める場面から始まります。4年のスリープから目覚めたグレースは髭や頭髪が伸びてまるでキリストのようです。映画評論家の町山智宏氏によれば、本作は非常にキリスト教的な映画であり、復活するキリストをグレースとすれば、死んでいる二人の乗組員は、ゴルゴダの丘でキリストとともに処刑された二人の泥棒であると言っていました。

仏教徒の私にとってはキリスト教的な映画といわれても全然ピンときませんが。地球の危機を救うグレースをメシアとして捉えて大いに感動するのでしょうか。グレースはすぐに髭を剃ってしまうのでもうキリストには見えなくなるのですが。

さて本作は原作既読者とそうでない人では前提がかなり異なることになります。何も知らないで見る人はグレースが記憶喪失で一体自分が誰でどこに居るのかわからない状況に寄り添って、それを説き明かしていく展開に没入していけることでしょう。

原作を読んでいる私にはなぜグレースが宇宙船に居るのかを知っているので、なかなかそうなりません。むしろ、原作の丁寧な自分探しが案外とすっ飛ばされているなあと不満に感じてしまいさえしてしまう。前提知識無しでこの映画を見られた方の幸せをうらやましく思います。

地球の危機に際して、グレースを見いだしそして宇宙に送り出す冷徹な女性をザンドラ・ヒューラーが演じます。「落下の解剖学」や「関心領域」で強い印象を残した女優さんです。地球を守るために徹底して冷酷な姿が原作ではより濃厚ですが、映画では人間的なシーンも挟まれます。

彼女が3人の宇宙飛行士の出発に際の祝賀パーティー?でカラオケを披露するシーンです。曲はハリー・スタイルズの「Sign of the Times」で歌詞の中の「泣くのをやめて 大気圏を突破し、その後は上手くいく またお会いしましょう」などが旅立つ宇宙飛行士に向けた言葉としてぴったりです。

ただし「またお会いする」ことはないのですが。

このパーティーでヤン船長が歌うスコーピオンズの「Wind of Change」の歌詞の中には「連れていってくれ 栄光の夜の 瞬間の魔法が見たいのさ 明日を生きる子ども達が 夢を見られる場所に ”変化の風”に吹かれながら」という物語に即した部分があります。

後に登場するビートルズの有名な曲もしかりで、物語に内容に即した曲が選曲されているのがとても楽しいですね。

町山氏曰く、ザンドラ・ヒュラーのカラオケシーンは実は別の映画で彼女がカラオケを歌うシーンがあり、それをパロディ化したものだと言います。すなわちこの映画はコメディであり、このシーンもその笑える遊びのシーンだというわけです。なるほど。

遊び心はおもしろいのですが、小説で貫かれる徹底した冷徹さはいささか和らげられるようです。彼女の鋼鉄の冷徹さはもちろん地球を救わねばならぬという責任ゆえなのです。そう考えるとこの遊び心が彼女の印象に与えるものがある種の揺らぎになってしまったかもしれません。

samon
samon

長くなってしまいました。原作を読んだ身からすれば、まだまだこの映画には突っ込みどころは満載ですが、原作と映画は別の表現と考えればどちらもありです。映画だけ観る人は十分に楽しめるし、人間が力を合わせる希望を感じることができるでしょう。原作もとても楽しめますので、私は原作を超オススメします。

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