EPSONのプロジェクターの故障で、ヤフオクやメルカリで中古プロジェクターをさがしていたのですが、JVCのものをついに入手。
結論
充実の画像補正機能。驚きの黒の深さ、肌の自然さ。大満足の中古プロジェクター。映画三昧になること間違いなし。ディズニー+にも再加入しようかな。
DLA X75R-B
2012年11月にJVCケンウッドから発表された機器です。11年も前のモデルです。
ネイティブコントラストは9万:1、輝度は1,200ルーメン。
パネル自体は1,920×1,080ドットのフルHDだが、ピクセルシフト(画素ずらし)技術「e-shift」による4K表示を強化。平面性や透過率を向上させた「e-shift 2」により、精細感や周辺のフォーカス感を向上し、画面の隅々まで高精細な映像を楽しめるとする。
ネットより引用
残念ながら4Kの信号は入力できないのですが、家にある映像機器は4Kのものは少ない(fireStick4kくらい)のでまあいいかと思います。2K信号を4K画質にアップコンバートしてくれるありがたさを享受します。
不安材料は、EPSONのようにある年数を過ぎると修理すらできないというメーカー側の対応です。EPSONプロジェクターに関しては個人の修理業者も見つかりませんでした。修理しながら長く大事に使うという思想はEPSONには全くないようです。
同様のことをJVCケンウッドもするのだろうか・・・。これは心配。
画像補正機能
このプロジェクターの特徴は、充実の画像補正機能です。
環境設定
白い壁など環境が画質におよぼす影響を最低限に抑えるよう、環境設定機能を搭載しました。スクリーンサイズ、視聴距離、壁色を入力するだけで、環境に応じた画質調整を自動的に行うので、いつでも環境に適した高画質映像をお楽しみいただけます。
JVCHPより引用
80インチ、視聴距離3m、壁色は白系で入力。簡単です。
スクリーン補正モード
スクリーンによって生じるRGBの反射特性をそれぞれのスクリーンごとに細かく分析し、お手持ちのスクリーンの特性に合った最適な補正を設定。105種類のモードからお選びいただくことにより、自然で色彩バランスのとれた映像に補正します。
同上
また、ファームウェアのバージョンアップにより最大255モードまで可能です。
スクリーンは4:3のMALIBU(キクチ)です。古いスクリーンですが、不満はありません。昔使っていたSONYの三管式ドルフィンに合わせて購入したもの。
MALIBUは登録105種類の中にありました。36番。数字を入力するだけです。簡単。本来ユーザーが目視しながら細かく補正をしなけらばならないのですが、それをメーカー側でやってくれていて、細かい補正に自信が無い私には有り難い機能です。
オートキャリブレーション機能
本体の設置位置、レンズシフト/ズーム位置などのプロジェクターの設置条件で変化する画質を簡単な操作で、高精度なキャリブレーションを行なうことにより最適化し、設置条件に適した高画質映像をお楽しみいただけます。また、プロジェクターを長時間使用することによって発生する色バランスなどのズレも補正し、プロジェクターを常に最適な状態でお楽しみいただけます。
※キャリブレーションを行うには、市販の光学センサーと専用ソフトウェア、PC、LANケーブルが必要です。
同上
これが一番おもしろそうです。カメラ撮影などで使う光学センサーとPCを使って、わが家のシアターに最適な補正ができる。補正可能項目は「カラースペース」「ガンマカーブ」「色温度」です。
測定を行うというのも実にわくわくします。PCの専用ソフトは現在でもダウンロード可能。このあたりEPOSNと違って、機器を長く使ってもらいたいという考えが感じられます。
光学センサーも指定されていて、datacolor社の「Spyder4Pro」。古いセンサーですが、メルカリで見つけました。数千円で購入(まだ届いていませんが)。amazonだと2万くらい。
専用ソフト対応OSがwindows8というのがちょっと不安要素です。なお専用ソフトのダウンロードには、プロジェクターのシリアル番号が必要です。
ダウンロードしたソフトはwindows11ではインストールできませんでした。インストールするには「フレームワークなんたら」が必要とのことで、そのページに飛ぶも、英語のエラーページでだめでした。
その後windows10で試したところ、11同様のページに遷移しましたが、別のサイトで「NetFramework2.0」をダウンロードしインストールすると、専用ソフトを展開することができました。
NetFramework2.0をインストールすれば、windows11でもいけるかもしれません。
その他補正機能
- ピクセルアジャスト機能
色ズレの補正 - 7軸カラーマネージメント
RGBに4色を加えた色人肌などの再現領域の拡張。インクジェットプリンタの色ボトルが増えた感じでしょうか。 - ピクチャートーン
「ガンマ」、「コントラスト」、「明るさ」のバランスをとりながら、設置環境に応じたお好みの明るさを±16段階で調整できるというもの。 - 明部暗部補正
画づくりの重要な要素である階調について、暗部と明部をそれぞれ独立させて調整 - カスタムガンマ調整
微妙な階調表現を、ガンマカーブグラフを見ながらレベル調整
以上「画像補正機能」てんこもりです。使いこなせるだろうか。いやそんな人のための機械側の画像補正です。じっくり取り組みたいです。
印象
とにかく黒が深い。漆黒です。加えて人物の肌の色がとても自然です。しかも質感が十分にあり、生々しさにはっとします。
比較画像などはこのサイトが参考になります。
現在のところ非常に満足しています。
今後キャリブレーション機能で画像の調整で遊んでみようと思います。
本体のみの出品で不安はあったのですが、電源ケーブルは汎用品でOKだし、純正リモコンもまだ売ってるんです。驚きです。取説もダウンロードできて、EPSONとはえらい違いです。JVCさんこれからも長いユーザーを大切にしてね。
コメント