火事の電話

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未だ途中ですが、宮部みゆき著「堪忍箱」を読んでいます。第1話表題作「堪忍箱」と第4話「十六夜髑髏」で、江戸の火事が出てくる。江戸時代の人々にとって火事がどれだけ恐ろしいことであったかが伝わる。そういえば、高田郁著「みおつくし料理帖」シリーズでも火事が何度も出てくる。晩秋となり、今朝のニュースでは火事のことが多かった。実は私はかつて火事に遭ったことがある。小学6年の土曜日の午後のこと、部屋で寝転がって本を読んでいたら、「ボン!」という爆発音がした。隣のボイラーが異常を来したのだ。火はうちの屋根まで燃え広がり、全焼では無かったが、消防車の放水で、教科書も写真も何もかも水浸しになってしまった。火事のさなかで大騒ぎの時、不思議なことがあった。大人たちが駆け回る中、電話がかかってきたのだ。誰も出ることができなかったので、私が受話器を取った。聞こえてきたのは男性の声で「今火事だそうですね」「ええ、大変なんです。すみませんが忙しいので切ります」と私は名前も聞かず切ってしまった。今も誰から何のためにかかってきたのかわからない。

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