
ネトフリドラマは数々あれど、観る時間には限りがある。何を選ぶかはとても重要。はたしてこの南半球ドラマはいかに。
結論
あまりに突然のディストピア化。恐怖の白い雪は荒涼たる夏のブエノスアイレスの大地を美しく包んでいく。毎回ゆるみない演出と驚愕の展開でこれは一気見必至
概要・あらすじ
エテルナウタ 2025 6エピソード 16+ SF
出演: リカルド・ダリン、カルラ・ペテルソン、セサル・トロンコーソ
制作: ブルーノ・スタニャーロ
公式HPより引用
ある日、ブエノスアイレスに壊滅的な有毒の雪が降り注ぎ、何百万という人々を死に至らしめた。それを生き延びたフアン・サルヴォと仲間たちが、異世界からやってきた見えざる脅威に立ち向かう。
同上
感想
第1話冒頭。ボートの俯瞰からのショット。ボートの天窓から女が倒れているように見える。ドキリとします。いきなり死体?ボートの中にカメラが入って、それは違うことが分かります。3人の女の子達のパーティ。学校を卒業し、進学か就職かで1人がブエノスアイレスを離れてしまうのでお別れのパーティ。
ボートの外に出て夜風に当たる。3人の服装から夏であることがわかります。遠くにはブエノスアイレスの町の灯りが美しい。それが左からぱぱぱと消えていく。それには3人は気づかない様子。なぜなら沖の方になんとオーロラの緑のカーテンがたなびいていたからです。
舞台はブエノスアイレスの町に移りますが、この冒頭の女の子達はきっと後で再登場する気がします。なぜなら第2話の冒頭のトヨタランドクルーザーの緊急車両がマンションに突っ込むシーンはその後の物語の大事な複線となって後に出てくるからです。
町は「電気をわたせ」のデモでごった返しています。車の進行は難しく進路変更を強いられる。車の中に男が3人。主人公のフアン(不安?)が運転し、助手席には友人。後部座席には20年アメリカで暮らしたオマル(おまる?)。3人はブエノスアイレスの古い友人を訪ねるところです。
その友人宅でトランプゲームに興じていたときについに停電になるシーンは予告編で何度も観たものです。町に異常事態が起こっている。
異常事態はすぐに表面化します。夏なのに雪が降ってくる。気温も急降下。さらにこの雪に触れたものは瞬時に死んでしまう。気が動転して外に飛び出した友人のひとりが倒れてしまい二度と立ち上がらないのがその明確な証拠。
周りの家々の灯りはすべて消えている。フアンたちのように家にいて助かったものはもっと多いのでは?という疑問がよぎります。やっと向かいのアパートに灯りを発見。こちらから灯りを振って合図するとお向かいさんは窓を開けて確認しようとする。向かいの老人は雪に触れ瞬時に死亡。続いて出てきた老婦人も同様。多くのものがこのように亡くなったことが示唆されます。
友人宅が大きなガレージの奥にあったこともサバイバルした要因なのかも知れません。
この事態にフアンの行動原理は「家族は安全か」ということ。意を決してガスマスクと完全防備で妻の待つアパートを目指して雪の中に歩み出していきます。

道中の町の惨状は俯瞰からの映像を中心に撮られ、これまで見たことがない雪の中のディストピアを描き出していて見事です。人っ子ひとり居ないどこまでも続く真っ白な街。多くの停まっている車両の中は少し前まで生きていた人々の姿が累々と続きます。悲惨なディストピアの姿ですが、真っ白な雪が美しくすらあるのが画期的な映像だと思います。
以降全6エピソードで虫の出現、多くの人々との出会い、列車による強行突破、そして不気味な存在に操られる人々を目の当たりにしたところで第1シーズンは終了します。どの回もゆるみなく、新たな展開にハラハラドキドキ。これはもう一気見必至なドラマシリーズです。私は大事に1日1話ずつ楽しみました。



何も謎が解き明かされないまま第1シーズンは終了するので,第2シーズンが非常に楽しみです。超オススメ。

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