HBOドラマ「チェルノブイリ」第1話

Drama
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HBO製作ドラマ「チェルノブイリ」第1話を見始めました。物語は午前1時過ぎに始まる。男は事故の告白だろうか、カセットテープに声を収め、それを誰かに託して自殺する。数年と1分時が遡り、遠くに見える閃光としばらくして響く爆発音で、観客は原発事故そのときに飲み込まれる。町の人々は原発のことを知らされていない。実験原発なのである。「火もガスもない発電所」そう噂で知られているだけだ。午前5時過ぎに発電所関係は、町の中心人物たちを集め説明する。線量はたいしたことないという説明に、一人の男が、「嘘だ。嘔吐していた者がいた。住民を避難させるべきだ」と主張する。しかし、老人が立ち上がり、「同志」「レーニン」など思想的な演説を述べ、全員はそれに熱せられるが如く、客観的に現象を観て判断した男の意見を封殺してしまう。男も何も言えなくなってしまう。「住民ごと封鎖する。どこにも情報が漏れないように。それは後の世に報われる」老人の話に全員が起立して拍手を送る。老人の一言に、悲劇は加速していく。人間の思想の流れの恐ろしさを突きつけるシーンだ。太平洋戦争に向かう日本人の熱狂を思い出し、背中が凍る。今日はここまで。

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