ディヌ・ヴィルヌーブ監督作品「DUNE 砂の惑星」、TOHOシネマズ長崎で観てきました。16:25の回は観客は4人。1番スクリーンはこの館の中で3番目に大きい画面スクリーン。なんと言ってもハンス・ジマーの劇伴の轟音に圧倒されるのだ。大きな丸太が転がっていくような打楽器の音が特に印象的だ。ビジュアルイメージも映画館の巨大画面でこそその真価が発揮される映画である。それにしても宮崎駿アニメのイメージと重なってしまうシーンが多くビックリした。羽ばたき機は「ラピュタ」のフラップターの大型だ(たしか誰かが、フラップターは本体が振動しすぎて乗っていられないって言ってたっけ)。砂漠の下の研究所は「ナウシカ」の砂漠の下の空間やナウシカの腐海植物の育成研究所に重なる。砂漠の民フレメンは「ナウシカ」の森の人に通じる感じがする。主人公ポール(ティモシー・シャラメ)は、冒頭胸板が薄くひ弱な印象を受けるが、物語が進むにつれてその能力の覚醒と共に逞しく見えてくる。母のジェシカ(レベッカ・ファーガソン)は大変魅力的だ。強く優しく、そして大きな目的をはらんで、息子を波乱の運命へと押しやっていく。圧倒され続ける怒濤の155分だが、あっという間だし、エンディングでは「始まったばかり」というチャニの言葉で、この作品が序章に過ぎないことが知らされる。超オススメの、映画館で観るべき超大作だ。急げ。終わっちゃうよ。
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