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宮部みゆき「堪忍箱」

宮部みゆき著「堪忍箱」読了しました。これまた素晴らしき時代短編集だ。市井の人々が主人公の物語は、強い侍も、回向院の茂七のような岡っ引きも出てこないが、江戸の町で確かに生きてきた名も無き人々の喜び哀しみを、私たちの心にくさびを打つように描き出...

その裁きは死

アンソニー・ホロヴィッツ著 山田 蘭 訳 「その裁きは死」その読了までにずいぶん時間がかかってしまったが、ようやく終わりそうだ。ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第2作である。ホーソーンがホームズ、ホロヴィッツがワトスン的な位置の作品である。...

火事の電話

未だ途中ですが、宮部みゆき著「堪忍箱」を読んでいます。第1話表題作「堪忍箱」と第4話「十六夜髑髏」で、江戸の火事が出てくる。江戸時代の人々にとって火事がどれだけ恐ろしいことであったかが伝わる。そういえば、高田郁著「みおつくし料理帖」シリーズ...

水没でちゃら

youtube動画「池田香代子の世界を変える100人の働き人」の中で、映画評論家の町山智浩氏がゲストとして登場した。著書「それでも映画は格差を描く」について語っていた。その中で、こんな話をしていた。旧約聖書の中に、富は放っておくと一部の人間...

「かまいたち」読了

宮部みゆき著「かまいたち」読了しました。著者最初期の時代物4編を収録。後半の2編は一膳飯屋「姉妹屋」のお初を主人公とした中編だ。その後、霊験お初シリーズとして継続していく。中でも最終話「騒がしい刀」は妖刀の脇差し2本が対決する、ホラー系の名...

2冊読了

藤沢周平著「刺客 用心棒日月抄3」、宮部みゆき著「幻色江戸ごよみ」読了しました。シリーズ3作目の「刺客」はそのシリーズが始まった頃との主人公たちの変化がおもしろい。全体に明るく軽妙になっている。決闘ありほのかな恋や大人の濡れ場あり、そしてユ...

「ファザーファッカー」の橋

長崎新聞の1面全面を使って「2年分のおくんちを来年こそは楽しむ」というような広告記事が掲載されました。今日はおくんち「お下り」の日だ。通常なら長崎の街は祭の高揚した雰囲気に包まれているところであるが、コロナ禍の今年もまた静かに過ぎている。子...

お金の大学

同僚から借りて、「お金の大学」を読んでいます。大変わかりやすく、ずっともやもやとしていたことを快刀乱麻の如く、解決してくれる部分があった。「保険」である。必要な保険は3つだけだという。①掛け捨ての安価な生命保険②自動車保険③火災保険だ。「滅...

春のわかれ

藤沢周平著「用心棒日月抄2 孤剣」読了しました。初巻同様十分に楽しませてもらった。初巻は、主人公又八郎が藩の陰謀を目撃したためにやむなく脱藩し、江戸で用心棒稼業をして暮らす物語で、藩からの刺客と戦いながらも、忠臣蔵の物語が絡んでくると言うこ...

天の梯

高田郁著「みおつくし料理帖10 天(そら)の梯(かけはし)」読了しました。ついに、この物語が終了してしまう。非常に残念である。最終巻は最高のハッピーエンドを迎える。これまでの多くの登場人物たちがうまく絡み合い、それぞれの個性を十分に発揮しな...
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