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貴志 祐介著「梅雨物語」雨月物語の現代版 「秋雨物語」の続巻 色彩豊かな2編と俳句の解釈で見え方が一変する魔術のような1編

samon 個性豊かな4つの中編で楽しませてくれた「秋雨物語」の続巻。今回もバラエティに富んでます。頭の中に広がる色彩がすごい。 結論 期待をうらぎらない傑作。脳内に広がる色彩の渦にくらくらしながら、推理的論理性も兼ね備えるスーパー中編集。...

デイヴィット・グラン著「花殺し月の殺人-インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」映画「キラーズ・オブ・フラワームーン」原作 映画も良かったが、推理仕立ての本作も読ませる

samon マーティン・スコセッシ監督の「キラーズ・オブ・フラワームーン」のすばらしさから原作にもあたることに。語り口は違えど、しっかり夢中にさせてくれます。 結論 映画と異なる犯人捜し要素でハラハラさせながら読ませる。挿入される実際の写真...

高野和明 著「踏切の幽霊」 夢中で読ませるストーリーテリングの巧みさ 最後まで名前も分からない女の幽霊のはかなさが強烈に胸にせまる

samon 「13階段」や「ジェノサイド」など寡作なれど最高に面白い小説を上梓する高野和明。本作もページを繰るのが止まらないおもしろさでした。 結論 小説の楽しみを十分満足させてくれる作品。貞子級に怖い、でも悲しい名も無き女性の怨念。心霊現...

ジェフリー・ディーヴァー著「ボーン・コレクター」読了 リンカーン・ライムシリーズのスタート アメリアとライムの出会いと深まり 意外な犯人など人気シリーズの嚆矢にふさわしい出来栄え

samon リンカーン・ライムシリーズは大好きですが、その第1冊「ボーン・コレクター」は未読でした。映画化された作品も未見。まずは、小説を開くことに。いつも通りのどんでん返しの連続はそのままに、主人公たちの心情の彫りこみが素晴らしい。 結論...

貴志祐介 著「秋雨物語」読了 秋雨のほの暗さの中で紡がれる4つの中編小説 「こっくりさん」での彼岸の美しさは秀逸

samon 大好きな作家 貴志祐介の中編集。後半2つは特に印象的。貴志のオーディオ好きが感じられる「白鳥の歌(スワンソング)」そして怖さと美しさの融合「こっくりさん」 結論 多元宇宙やオーディオ趣味、ホラー×ミステリーにラストの彼岸の美しさ...

穂高唯希 著「#シンFIRE論」人気ブロガー「三菱サラリーマン」氏がFIRE後の今語る思考法 人や社会と関わる幸福の姿を訴える良書

結論 FIRE達成のノウハウ本にあらず、幸福への主体的思考を高める方法論や著者の幸福の考え方が詰まった良書。読んでみるべし。 感想 いわゆる巷に溢れるFIRE達成のためのノウハウ本とは全く異なる種類の書籍となっています。 30歳でFIREを...

高田郁 著「あきない世傳 金と銀」第13巻 ついに完結 12月からNHK-BS小芝風花主演でドラマも始まる 特別編上巻「契り橋」も発売

samon 毎巻楽しみにして読んできた本書のついに完結。「幸LOSS」が始まってしまいそうです。 結論 信じていた者の裏切り、迫りくる火事。幾多の荒波を乗り越えて、源流からついに大海に漕ぎ出した主人公「幸」と彼女を取り巻く人々が燦然と輝く最...

浅田次郎原作 ながやす巧 作画「壬生義士伝」完結 20年をかけてたった一人で描ききった劇画の至宝 最終刊13巻は次男貫一郎が盛岡に帰る感動の終末を描く

samon ついに完結しました。ほんとうにお疲れ様でした。ひたすら感動あるのみです。 結論 13巻表紙の如く、涙無しにはいられません。必読の書。 概要・あらすじ 父の、母の、家族の魂が待つふるさとへ──。 猛吹雪の中、中間・佐助の手で越後の...

タザキ著「お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解」エリック・シブリン著「『無伴奏チェロ組曲』を求めて バッハ、カザルス、そして現代」

samon タザキ氏のは読了。チェロ組曲はつまみ食いしました。 感想 「投資の正解」 タザキ氏の「投資本youtube」はときおり見ています。わかりやすく長くならずにまとめられていていいと思います。 彼の最初の書籍は、読んできた沢山の投資本...

モーガン・ハウセル著「サイコロジー・オブ・マネー」読了 歴史は株式の地図にはならない 人間心理によって動く株式を多くのエピソードで平易に説く

samon 何のための貯金をするのか、その目的をはっきりさせなさい。よく言われることです。著者はラストでこの意見に真っ向から対決。なかなかに気持ちのよい本でした。 結論 短い章立てで、平易な文章で説かれるお金に対する「心の持ちよう」。さくさ...
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