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タイムスリップ短編集

佐々木譲 著「図書館の子」を読んでいます。第1話「遭難者」第2話「地下廃駅」とも戦前戦後を舞台とした、タイムスリップものの短編となっている。「遭難者」は違う時代からきた男が何のためにどこから来たのかは明かされず、その含みが物語に想像を膨らま...

書店は楽しい

飲み会までの待ち時間、書店で過ごしました。文芸書の平積みコーナーにはなかなか興味深い物がありました。宮本輝の「灯台からの響き」。平積みがぐーんと下がって残り1冊だった。これまで宮本輝の新刊は上下2冊が多かったが、今回1冊で好感が持てる。 さ...

小説「残穢」

小野不由美作「残穢」を読み直しています。もちろん、竹内結子主演の映画の原作である。いよいよ最終章に入る。映画は原作の複雑な多数の事例をうまく選択して、なおかつ原作を忠実に映画化しているように思える。 ひとつ大きな相違点は、実在の小説家が実名...

運命の鳥

高橋留美子傑作選4「運命の鳥」(長崎市立図書館)読了しました。短編集だが、そのストーリーテリングに酔う。表題作は不幸なことが起こる人の頭の上に「鳥」が見えてしまう喫茶店のマスターの話。人の不幸が予知できたとしたら、誰もが忠告するだろう。みす...

つくみず作「少女終末旅行」

図書館にて、おもしろいコミックに出会ってます。つくみず作「少女終末旅行」がそれである。二人の少女の何気ない日常が描かれていくのだが、世界が死に絶えた終末の世界をゆっくり進んでいくのが、何気なくないのだ。 そこは地上ではあるようだが、何層にも...

読めない本

先日佐世保の友人と飲んだとき、彼はこんなことを言いました。「ギボンは読んだんですか?」一応私の方が年上なので、ため口は使わない彼は。ギボンというのは、エドワード・ギボンのことだ。英国の歴史家である。そのギボンが書いた「ローマ帝国衰亡史」とい...

野武士のグルメ

スーパーで秋刀魚を見ました。漁獲量激減の報道を見ていたので、さぞかしと思いきや170円くらい。うむ?これはいわゆる解凍ものだろうか。それとも落ち着いてきたのだろうか。 新秋刀魚といえば、すてきな大人の漫画に出会った。「野武士のグルメ」(久住...

あかぼし俳句帖

とても大好きで、読むのを楽しみにしていたコミックが完結してしまいました。「あかぼし俳句帖」全6巻(有間しのぶ/奥山直)である(長崎市立図書館)。ばりばりに働いていた主人公も閑職へ追いやられ、自分を見失っていたとき、俳句によってもう一度希望を...
Classic

名曲名盤100

音楽之友社の「名曲名盤」MOOKの話を以前書きました。最新版でも、過去の演奏をなかなか抜くことができない。そこで、かなり古いが、自宅にあった2002年の「名曲名盤100」の3分冊の中から、棚にあるLPやCDを聴いてみる。Bの項でBach(バ...

届き物

届き物というのは得てして、まとめて届くものです。今日帰宅すると、先日落札したリヒターの「マタイ受難曲」とアマゾンから購入した「忙しい人のホットクックレシピ」が届いていた。阪下千恵のレシピ本は2冊目。1冊目の味付けがなかなかよかったので、9月...
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