ダニー・ボイル監督作品「イエスタディ」を観ました。バスとの接触事故でたぶん並行世界に迷い込んだジャック。その世界には、コカコーラが無く、タバコも無く、ハリー・ポッターもいず、そしてビートルズを知っているのはジャックだけだった。ビートルズの名曲で、スター街道を駆け上がっていくが、最後にその道をすてて、幼なじみで自分を支えてくれたエルに愛の告白をするというラブファンタジー。エド・シーラン(本人)との即興対決が印象的。ジャックの対決曲は「ロング・アンド・ワインディングロード」エドは完全に甲を脱ぎ、「彼はモーツアルト、自分はサリエリだ」といって寂しげに去って行く。エドがポールに敗北宣言したともとれるが、映画上でノリ演技してくれたのかも。どちらにしろ、エドはいい兄ちゃんだ。とまれ、先日のプロコフィエフと同様に、ビートルズを知らない若い人たちに、彼らの名曲の数々が拡散されるのは大歓迎だ。エンドロールで初めて本物のポールの「ヘイ・ジュード」が流れて、「これが本物か」と興味をもって楽曲を聴いてくれるといいな。映画では生きていて78才になっているジョンも、ジョージも天国で喜んでくれるだろう。
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