ココロの時間

久し振りに購入したCDが届きました。藤田恵美「ココロの時間」である。今回はオトコ歌がテーマだ。懐かしい曲、知らなかった曲、思わず聴きはまってしまった。井上揚水と忌野清志郎が作った「帰れない二人」。奇跡のような名曲だが、これをさらりと歌い、別の世界を作ってしまう。以前TV番組でこの曲を心中する二人の物語といった人がいて、この曲を聴くたびに心中の想念が浮かんでしまう。藤田が歌うとその感じは払拭されてしまう。知らなかった曲でいいのがあった。「水曜の薔薇」という。「住みにくい星　罪深い人」のこの世界の中で「救われたように薔薇が咲いた」と歌う。さて、この藤田のアルバムのトップバッターを飾るのが下田逸郎の「セクシィ」だ。シンプルなメロディの繰り返しなのだが、大変に雰囲気がよい。まさに歌詞で語る歌だ。下田逸郎といえば、昨日書いた「火口のふたり」の音楽を担当しているのが、下田逸郎だ。主題歌は「早く抱いて」という曲。何と伊東ゆかりが歌っている。これが秀逸。挿入歌とエンドタイトルも印象的ですばらしい。下田逸郎天才じゃないか？