赤箱から1枚。ベルリオーズ作曲「幻想交響曲」から123楽章。イーゴル・マルケビッチ指揮ラムルー管弦楽団。独特の演奏である。1楽章のテンポの揺らし、2楽章の室内楽のような精緻なアンサンブル。管楽器が旋律を奏する裏で、弦楽器はこんなことやってたのかという発見。低音のリズムの入れが、これベートーベント同じ時代の人の作ったもの?と驚く現代性ジャズ性。作曲者の凄さに気づかされる。3楽章の静謐。まさに一人野を彷徨うが如き。遠雷に思わず空を(部屋の中だけど)見上げる。久し振りに聴いた「幻想」だが、世の中にはどれだけまだ知らない名演奏があることだろう。こりゃたまらんらん。(行くぜ東北)
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