白石晃士 監督作品「近畿地方のある場所について」早くもNetflixに登場

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samon
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昨年夏公開の映画がNetflixに。原作は楽しめたが、はたして映画は

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結論

ビデオ映像などの作り込みは頑張ってたが、個々のエピソードが収束していかないバラバラ感が残念

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概要・あらすじ

「このホラーがすごい!2024年版」で第1位を獲得するなど大きな話題を呼んだ、背筋によるホラー小説「近畿地方のある場所について」を、「貞子VS伽椰子」「サユリ」の白石晃士監督が映画化。

オカルトライターの千紘役で菅野美穂、雑誌編集者の小沢役で赤楚衛二が主演を務めた。白石監督と「スマホを落としただけなのに」シリーズの大石哲也が共同で脚本を手がけ、原作者・背筋が脚本協力。椎名林檎が書き下ろし主題歌を担当している。

2025年製作/103分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2025年8月8日

「行方不明の友人を探しています。」・・・から始まる衝撃展開の連続!これは、あなたを“ある場所”へと誘う、近畿の禁忌の物語。行方不明になったオカルト雑誌の編集者。彼が消息を絶つ直前まで調べていたのは、幼女失踪、中学生の集団ヒステリー事件、都市伝説、心霊スポットでの動画配信騒動など、過去の未解決事件や怪現象の数々。彼はなぜ消息を絶ったのか?いまどこにいるのか?同僚の編集部員は、女性記者とともに行方を捜すうちに、恐るべき事実に気がつく。それらの謎は、“近畿地方のある場所”へとつながっていたのだった・・・。すべてが白日のもとに晒された時、衝撃の結末が待ち受ける。

ネットより引用

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感想

背筋 著の原作本をおもしろく読んでいたので、Netflix4月の配信も楽しみにしていました。

登場人物に菅野美穂扮する千紘を加えて、彼女が探偵的に物語を推進していく役割を担わせています。原作では中心的に登場し手記を残して失踪する小沢を赤楚衛二が扮しますが、菅野を支える助演になって最後まで映画に登場します。

原作が男性ばかりで構成されていたのを女性を加えて映画化する例として中田秀夫監督作品「リング」があります。原作の主人公浅川は男性ですが、これを松嶋菜々子扮する女性に改変しています。これによりわが子を救うために戦う母親としてのキャラクターが際立ってくる効果も上げていました。

さて本作に話をもどすと、原作の不気味な要素「山からの呼び声」「赤い服の女」が映像化されることによりイメージを固定化し、むしろマイナスになっている感じがします。赤い服の女もぜんぜんジャンプしませんし。読者の脳内での映像化がその読者に最も怖い姿として結実する点が文学のすばらしさだということを痛感します。

ただ様々な過去のビデオテープの映像は作り込まれていてがんばっていると思います。特に突撃ユーチューバが行く「首つり屋敷」は手間暇かかっているのがよく伝わる。首つりのひもはどれも新しい感じでしたが。最後のブラブラはぞっとしました。

新しく加えられたキャラクターの千紘ですが、これが「リング」の松嶋菜々子ほどの効果を上げていないように思われます。むしろ同僚の失踪事件を追及していく必死さが、キャラクターが2人になったことで薄まってしまっているようです。

中年となった菅野美穂の魅力も中途半端なものがあります。赤楚衛二もひ弱な感じばかりが印象に残りました。キャスティングの重要性を痛感します。

そしてクライマックスがこれまたいただけません。不気味な神か悪霊かがちょっとかわいらしげな表情のCG映像として登場。白い触手も清潔感あって、近畿地方の山から響いてくる不気味な存在が一気にだいなしにされています。

途中に突然登場するゴア描写、2階から落下して串刺しの妻や夫の左の眼の自らの串刺しなど唐突でしかありませんでした。

原作でとても効果的だった、林間学校の恐怖はジャージ姿の高校生の映像だけで、その後の教師達が目にする怖いシーンはカットされてました。原作のエピソードをとりあえず入れただけの残念な印象です。

samon
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期待が大きかっただけに失望も大きい。映画は前知識や期待などなしで観る方がいいのかもしれませんね。全然別物になっている文庫本版「近畿地方のある場所について」は読んでみたいですね。

コメント

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