
ネトフリ4月の新着作品。豪華キャストの中で佐藤二朗はどんな演技を見せるのか
結論
佐藤の怪演はドラマ主演につながるものの、周辺の豪華キャストがなんか生きていないもったいなさ
概要・あらすじ
「このミステリーがすごい!2023年版」で1位を獲得した呉勝浩の同名ベストセラー小説を実写映画化したリアルタイムサスペンス。東京のどこかに“爆発予定の爆弾”が仕掛けられたという前代未聞の事態のなか、取調室での攻防と都内各地での爆弾捜索の行方を同時進行で描き出す。
スズキとの交渉に挑む刑事・類家役で山田裕貴が主演を務め、スズキタゴサク役で佐藤二朗、爆弾捜索に奔走する巡査・倖田役で伊藤沙莉、スズキの過去を探る刑事・等々力役で染谷将太、類家の上司・清宮役で渡部篤郎、倖田巡査の相棒・矢吹役で坂東龍汰、スズキの見張り役を務める刑事・伊勢役で寛一郎が共演。「キャラクター」「帝一の國」の永井聡監督がメガホンをとった。ロックバンド「エレファントカシマシ」の宮本浩次が主題歌を担当。
2025年製作/137分/PG12/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2025年10月31日ネットより引用
酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。やがてその言葉通りに都内で爆発が起こり、スズキはこの後も1時間おきに3回爆発すると言う。スズキは尋問をのらりくらりとかわしながら、爆弾に関する謎めいたクイズを出し、刑事たちを翻弄していくが……。
同上
感想
いきなりスズキタゴサク(佐藤二朗)の取り調べをする染谷将太と寛一郎からの冒頭シーン。佐藤は自分には霊感があって未来の事件を予見できると言い出します。「秋葉原かな」と場所を指定。直後秋葉原で爆発事件が発生します。

賑わう秋葉原での突然の爆発は衝撃的です。映像もぱっと見CGとはわからないなかなかの出来です。霊感など信用しない染谷は懐疑的に取り調べを続けますが、続く連続爆発事件の発生で捜査一課の刑事が所轄にやってきます。渡部篤郎ともじゃもじゃ頭の山田裕貴です。
渡部が取り調べを引き継ぎます。山田は後ろに控えて観察を始めます。手元にはタブレット。それにしても渡部篤郎はもういつもの渡部篤郎です。どのドラマや映画でも同じキャラクターですねえ。佐藤の取り調べでも渡部は優しく紳士然と対応します。

山田はじっと観察しながら、佐藤の一見意味不明な言葉の中から、次の爆発場所を見いだしていきます。このあたりが謎解きのおもしろさがあり、映画の中に引きこまれていきます。
それにしても映画では佐藤のアップが多発。無精髭だらけに受け口のその顔は美しくはないのですが、表情豊かなので何とか見ていられます。

渡部篤郎の取り調べでも爆発事件を止めることはできず、佐藤の言葉に翻弄され冷静な渡部も切れてしまいます。いよいよ主役の山田が直接取り調べを行うことに。
汚いおじさんや男ばかりのドラマの紅一点は伊藤 沙莉。制服の巡査か巡査長役です。婦人警官は帽子がかわいいですね。男勝りの正義感で、佐藤につかみかからんばかりのシーンは大迫力でした。

寛一郎は父の佐藤浩市似の美青年ですが、佐藤の罠にまんまとはまってしまい、友人の警官と伊藤を爆発に遭遇させてしまいます。その後は引っ込んでしまう損な役です。
この事件の原因である長谷部警官の事件も何か気色の悪いものです。事件現場で自慰をしているシーンが出てくるわけですが、この変態的な行為が家族の崩壊につながり、とんでも連続爆弾事件に至るのは極端な感じもします。
映画のほとんどの場面が取調室と爆破現場になるわけですが、そんな中でダイナミックに街を動き回る、バイクでの伊藤と男性警察官爆破阻止に走り回るシーンは動的な活劇シーンとして印象深く残る名シーンでであると思います。
佐藤は今回の怪演が評判となったせいか、TVドラマの刑事役として主役を張ることに。橋本愛と夫婦刑事という美女と野獣的な内容ですが、佐藤らしくドラマはコメディになっているようです。

佐藤の怪演は見応えありますが、話の展開は気色の悪いもので、読後感は正直よいものではないと感じました。何か主役が誰もいないような。

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