アンロック 陰謀のコード

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金曜日は映画の日。「アンロック 陰謀のコード」(アマゾンプライムビデオ)豪華キャストである。マイケル・ダグラス、トニ・コレット、オーランド・ブルーム、そしてジョン・マルコビッチ。主演はノオミ・ラパス。誰?と思って調べると、知ってる知ってる。スエーデン版の「ドラゴンタトゥーの女」シリーズのリスベット。この3作品は大好きだ。「プロメテウス」のエリザベス・ショウ博士。本作の彼女は悲しいかな、寄る年波である。スリリングでテンポ良く、アクションも立派。だが、この脚本はゆがんでいる。CIA尋問官のアリスは、自分の失態で多くの犠牲を出し、心痛め職を引いて地区センターの職員をしている、心優しい善良な女性としてスタート。ところが最後は内ももの大動脈を切って死に至らしめる殺人者に成り下がって終わっていく。これまで、イスラムの過激派を米英のキリスト教は敵として描いてきたのが通常。本作は、イスラムの穏健派がテロをやめようとするのを、マイケル・ダグラスは進行させようとする。アラーの神の命令を遂行するのがイスラムの教えである。それを忠実に守ろうとした一人の男を、主人公は最後に平然と殺してしまうのである。おかしいでしょ。一番ひどいのは、地区センター勤務の際に知り合った一般の人(妻子がいて幸せに暮らしている)を巻き込み、その彼をこの脚本は簡単に死なせてしまう。そりゃないぜ。いったい何を描きたかったのか。もしかして制作した英米が、自分たちの残虐さを自虐的に描いたの?はてな印連発の映画であった。尺が短いのはよかったけどね。1時間40分くらい。題名の「UNLOCKED」は「完落ち」の意味。尋問で完全に吐かせてしまうことだろうけど、印象的には完全に悪の道に落ちたという感じだ。トホ。

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