首藤瓜於 著「モンテスキューノート アガタ2」多くの登場人物だがキャラが立っているのでわかりやすい

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samon
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不思議な名前の著者、実は勘違いしていたんです

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結論

FBIの事件、驚愕の大資産家、残虐連続殺人事件と大風呂敷を広げたが、結末は数ページ。ちと尻つぼみ

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概要・あらすじ

首藤瓜於
1956年栃木県生まれ、上智大学法学部卒。会社勤務等を経て、2000年に『脳男』で第46回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。他著に『事故係 生稲昇太の多感』『刑事の墓場』『指し手の顔 脳男2』『刑事のはらわた』『大幽霊烏賊 名探偵面鏡真澄』『ブックキーパー 脳男』『アガタ』がある。

ネットより引用

『脳男』にも挑んだ超個性的ヒロイン!被害者の思いがけない接点に隠された謎!立て続けに起きた殺人事件の被害者となった若い女性たちは片目を抉りとられていた――。殺人者はなぜそんな残酷な犯行に及んだのか?事件に動揺したレイチェルが姿を消した理由とは?感情は厄介、数学は完璧。

googlebooksより引用

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感想

最初に告白すると、大きな勘違いをしていました。不思議な名前の作者間違いです。それは「殊能将之(しゅのうまさゆき)」と「首藤瓜於(しゅとううりお)」この二人を混同していました。

二人の代表作「ハサミ男」と「脳男」も混同を助長していたかもしれません。

新書版の小説で愛読した殊能将之作品。「ハサミ男」「美濃牛」「黒い仏」・・・今回調べていて、殊能はすでに亡くなっていることを知ります。享年49歳。死因は公式には「病死」となっていますが、具体的な病名などは公表されていません。

本書「モンテスキューノート」を選書する際、てっきり殊能作品とばかり思ってしまったようです。

さて本書感想です。一言でいうと「風呂敷を広げすぎたが尻つぼみ」

眼をえぐり取られる残虐連続殺人事件や被害者の共通点だった論文投稿サイト「モンテスキューノート」などなかなかに興味をそそる舞台設定や展開です。警察サイドの丁寧な捜査風景はなかなかに読ませます。

一方シリーズヒロインの警視アガタ(鵜飼縣:うかい あがた)と天才ハッカー道サイドは対照的にネットを使ってサクサク真相に迫っていきます。彼女らに関わってくくるのがレイチェルを中心としてFBIまで広がります。

さらにとんでもない資産家の屋敷も登場し、物語は風呂敷を広げるだけ広げるなあという感じです。本の残りページがかなり少なくなっても、なかなかクライマックスがこないし、大丈夫か?解決するのかと心配になってきます。

最後の数ページでどどっと解決に向かうのですが、納得できるかというとなんとなくしょぼいなというのが正直なところでしょうか。

まあしかしバイクでかっ飛ばすアガタはかっこいいし、若い刑事青木一と上司の片桐もなかなかに魅力的。遡って文庫化した第1作の「アガタ」を読むのもおもしろいかもしれません。

samon
samon

図書館に予約しました。’25に文庫化したので貸し出し中でした。ゆっくり待ちましょう。

コメント

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