
アマプラでシリーズ2作目を鑑賞。はたして
結論
変化を加えながらも安心のぶれない大筋。ジェームズ・ワン監督の安心感
概要・あらすじ
実在の心霊研究家ウォーレン夫妻が追った事件を描き、全米で大ヒットを記録したホラー「死霊館」のシリーズ第2作。1977年、イギリス・ロンドン近郊の街エンフィールドで実際に起こり、史上最長期間続いたポルターガイスト現象として知られる「エンフィールド事件」を題材に、英国の4人の子どもとシングルマザーが体験し、ウォーレン夫妻が目撃した怪奇現象を描く。監督は、前作のほか「インシディアス」などのホラー作品や、「ワイルド・スピード SKY MISSION」を手がけたジェームズ・ワン。ベラ・ファーミガ&パトリック・ウィルソンが、前作に続きウォーレン夫妻を演じた。
2016年製作/134分/PG12/アメリカ
原題または英題:The Conjuring 2
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2016年7月9日ネットより引用
ロンドン北部エンフィールドに越してきた、4人の子を抱えるシングルマザー。彼女たちは正体不明の音、人体浮遊などのポルターガイスト現象に悩まされていた。かつて起きた「アミティビル事件」の調査で活躍したウォーレン夫妻がその相談を受け、彼女たちを脅かす恐怖の元凶と対峙する。
ネットより引用
感想
ブリティッシュ・ロックが流れ、今回の舞台が米国から英国に移ったことを知らせます。ここでの怪現象の被害者もファミリーですが、前回のアミティビル事件と大きく違うのがシングルマザーということ。しかも別れた夫からは養育費が入らない状態。
前作の大陸的なファミリーと対比的な困窮が近い家族が今回は大変な怪異に遭遇する物語です。経済的な苦しみをかかえた母親にまさにふんだり蹴ったりの仕打ち。どの子も明るくいい子なのが救いです。

この事件のポルターガイストは、非常に多様な騒ぎを引き起こした。たとえば壁や床をたたく音がする、家具が動く、変なボヤが起きる、物が他の物を通り抜ける、得体の知れない声が聞こえる、人間が宙に持ち上げられる、などである[2]。
時期は1977年8月からの2年2か月(1979年9月まで)としている文献もあるが[1]、さらに、1980年に再発したとしている資料もある。史上最長のポルターガイストとも見なされてもいる。
wikiより引用
この実際に起こったポルターガイスト事件を調査したのは英国心理協会のメンバーですが、ウォーレン夫妻が関わったようにしたのが映画的創作です。
前作では母親に魔女の霊が乗うつり、夫妻の悪魔払いがクライマックスとなるわけですが、本作では母親でなく娘に悪霊が取り憑きます。悪魔払いのクライマックスは前作の繰り返しです。
本作のびっくりシーンに、エド(夫)がファミリーの子どもたちを慰めるために「ラブ・ミー・テンダー」をギター弾き語りで歌います。最後には皆で合唱。ほっこりシーンですが、ホラー映画では独特のミュージカルシーンで驚きました。
イギリスでもプレスリー人気があったんでしょうね。ファミリーはレコードを所持していました。私もTVでプレスリーのライブを見た記憶があります。確かハワイからの世界衛星放送だったような。高いカラー(えり)の白い衣装が眼に残っています。
さて前作が地域の魔女伝説が怪現象の原因だったのですが、今回の悪霊の姿をエドが絵で可視化します。不気味なシスターの姿。これをロレイン(妻)が霊視をする場面が一つのハイライトとなっています。このシスターはスピンオフして「死霊館のシスター」につながっていくのでしょうか。

前作に比して話の流れに変化が加えられたのは、夫妻は問題解決をあきらめて一度米国に帰ろうとするところ。「えー帰っちゃうの」と観客は驚きますが、ご安心を最後のクライマックスに向けてちゃんと戻ってきます。このように変化球を加えながらも大筋はぶれないようにする安心感がジェームズ・ワン監督のうまさだと思います。

怒濤のクライマックスはぜひ本編をご覧ください。1作目が気に入った方は絶対のオススメ品です。アマプラで見放題です。

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