
非常におもしろく観た前作。その直後の物語ははたして
結論
前作の直後の物語。ウイルス感染かと思いきや非科学的なオカルティック展開に驚く。映画に巻き込まれている思考は画面から目を離せず。3もやる気満々
概要・あらすじ
とあるアパートを舞台に、凶暴化した感染者が繰り広げる惨劇の一部始終を主観映像で捉えたホラー・サスペンス「REC/レック」の続編。謎の解明のためアパート内へと突入した調査チームに、再び悪夢が襲いかかる。監督は前作に引き続きジャウマ・バラゲロ&パコ・プラサ。
ネットより引用
感染拡大を防ぐため完全封鎖されたアパートに到着したSWAT部隊と医師のオーウェン。任務遂行のためアパートに突入した彼らは、凶暴化した住人らに襲われながらも懸命に目的地を目指す。そしてついに到達した最上階で、オーウェンは驚くべき事実を打ち明ける。
ネットより引用
感想
前作の直後の物語。事件の起こったビル全体がビニルで覆われ、防疫がなされる中、ビニルのトンネルを通ってSWAT隊員3名と医師がビルに入っていきます。

これに若者3人が興味本位で地下からビルに侵入し、複雑さを増してきます。RECする機器は、SWAT各隊員のヘルメット装着のカメラと若者がもつカメラ(スマホ?)という複数録画体制です。前作のTVクルーのカメラ1台に比べてこれまた複雑化しているわけです。
ヘルメット横のカメラをモニターするといえば思い出すのは「エイリアン2」です。侵入するスペースマリンのカメラ映像を指揮車の複数モニターでウォッチするシーンがあります。
今回の場合は複数モニターがあるのではなく、隊長の1台のモニター画面で各隊員のカメラを切り替えていく方式。各カメラ映像を観客は直に見る形となります。これはうまいですね。
1人の隊員がバスルームに追い詰められ、感染者が壁を破って迫り来る中、隊員は銃を口にくわえて自殺するのですが、この映像は隊員のカメラで映されたバスルームの鏡に映った姿であり、これまたうまいと膝を打ちます。
SWATに同行した医師。彼はある目的のためにビルに入ってきていたことが中盤で判明します。第1作ではビルの最上階で感染症の秘密培養実験が行われていて、その感染症ウイルスがビルの住民の感染したといういわば科学的な現象であることをにおわせていました。
その割にビル最上階は科学実験場らしくない不潔さ乱雑は気になってはいました。本作にてこの理由が明らかにされます。それは科学的な感染症とは真逆のオカルティックなことであることに驚かされます。医師はそのために投入された牧師だったわけです。
牧師は不思議なことに最上階に残された血液からワクチンを作るために自分はここに来たと主張。オカルティックな事件と科学的事件がごっちゃになって、頭に?が連発しますが映画は強引に進行していきます。屋根裏の子どもなど気持ちの悪い描写で押し切られてしまいます。
ここに前作の主人公だったTVレポーターの女性アンヘラが登場。助かっていたんだと観客は善意に彼女を受け入れてしまいます。映画の登場人物達も同様。

前作では暗視カメラのグリーンの映像が効果的に使われていましたが、本作ではさらに重要視されています。悪魔の能力で肉眼で可視化できない出入り口が存在し、そこが暗視カメラでは見えるというとんでも展開になっていて、いやがおうでも暗視カメラ画像に誘導されていきます。
2匹目のどじょうという気もしますが、緑色の独特の画像世界の力に打ち負かされる感じで、スクリーンからは目を離すことができません。
このグリーン画像の中でアンヘラの驚愕の正体が明かされ、悪魔の能力「声の乗っ取り」を使って、外の世界に出ていくところで映画は終わります。さらに続編作る気満々ですね。

とんでも展開ですが目が離せない。映像の力と展開の速さはなかなかでした。後で振り返って?が続出する作品でした。1を観た人にはオススメ。
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