
アニメスタートを機に、原作小説を先に読んでみました。はたして。
結論
ブームが来そうな兆し。原作本はそれを支えるパワー十分。「オーダーメイドの毒薬」は白眉
概要・あらすじ
「天久鷹央」シリーズ(「あめくたかお」シリーズ)は、知念実希人による日本の連作医療ミステリ小説[6]。表紙イラストはいとうのいぢが担当している[6]
新潮文庫nexからの小説が13巻、実業之日本社文庫から既刊を加筆修正し書き下ろし掌編を追加した完全版13巻と新作長編2巻と新作短編集1巻が刊行されている。
2025年1月よりテレビアニメを放送中[8][9]。また、2025年4月よりテレビドラマも放送が決定している[10][11][12]。
wikiより引用
天医会総合病院の統括診断部の女医、天久鷹央のもとには、数々の「診断困難」とされる病気や、警察でさえ解き明かすことのできない謎が集まってくる。
その摩訶不思議な謎に助手として統括診断部に赴任してきた小鳥遊優とともに挑む。
同上
感想
「カッパ」「人魂」などホラーテイストの素材を合理的科学的な推理で解決していくストーリーです。
個性的な主人公達が登場する群像劇でもあります。人間関係のマナーを全く排除して、ずばりストレートに本質を突き付ける主人公「鷹央」。「たかお」と音声だけだと男性とも思われますが、実は小柄な20代の美しい女性というギャップがまずは読者を捉えます。

ワトスン役の元外科医「小鳥遊(たかなし)」鷹央が「小鳥(ことり)」と呼ぶことから、全員から「小鳥先生」と呼ばれます。鷹央に振り回されながら、大事なところで鷹央をサポートしていきます。
研修医の女医「鴻ノ池」、鷹央が唯一頭が上がらない姉であり事務長の「真鶴」、産婦人科の女医「小野原」、鷹央・真鶴の叔父であり病院長の「大鷲」彼は鷹央とは対立関係にあります。一発で覚えてしまう登場人物群です。
実用之日本社文庫「完全版」ではカルテ04「オーダーメイドの毒薬」が大きなクライマックスとなっています。鷹央を部長とする「統括診断部」の存亡をかけた部長会議が迫る中、鷹央が予想した中毒の原因が生分析の結果「問題なし」と回答されます。
絶対の自信をもっていた鷹央は本書の中で初めて打ちひしがれる姿を見せます。それを叱咤激励する小鳥。最後まで戦うことを決めた鷹央の土壇場での大逆転が読むものを喝采に導きます。本書のエピソードの中でも白眉と言えるでしょう。
TVアニメでもこのエピソードは取り上げられます。アニメでは冒頭から部長会議の場面から始まり、時間が戻る構成です。残念ながらアニメでは鷹央のしょげる場面はなく、さらに小説上で手に汗握る「小鳥と鴻ノ池が冷蔵庫からジュースを奪取して、般若の表情で母親が追いかけてくる」シーンが完全カットされていたのはもったいなく思いました。
「オーダーメイドの毒薬」に関しては圧倒的に小説をおすすめします。
アニメに続いてTVドラマ化もされるようです。鷹央役は朝ドラですべってしまった橋本環奈。ちと残念。鴻ノ池の畑芽育はぴったりな感じ。真鶴に佐々木希はいいですね。


ブームが始まりそうな予感はします。原作のパワーは十分。続巻を読んでみたいし、第1巻はおすすめします。
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