アマゾンプライムに早くも登場。韓国映画元気あります。
結論
ミニマムなパニック映画。たっぷりのエンタメ性で十分満足できます。気楽に楽しんで。
概要・あらすじ
ソウルの中心で起こった地盤沈下によって、突如現れた巨大なシンクホール(巨大陥没穴)の地下500mへと落下したマンションに取り残された人たちのサバイバルを描く。2021年の韓国映画興行収入第2位[5]
wikiより引用
平凡なサラリーマンのドンウォンは、11年の節約生活を経て、ソウルにマンションを購入、家族とともに引っ越してきた。同僚を招き“引っ越しパーティー”を開くが、大雨で巨大陥没穴《シンクホール》が発生。マンション全体と住人たちを僅か1分で飲み込んでしまう。ドンウォンは反りの合わない隣人マンス、そして不幸にもこのマンションを訪れていた同僚たちと共に、地下500メートル下に落下。さらに大雨が降り始め、穴はどんどん水で満たされていく…‥!嗚呼、夢のマイホーム、彼らの運命はいかに…!
ネットより引用
感想
福岡県の博多で道路が陥没した事故は記憶に新しいですね。韓国では頻度高く起こっているらしく、しかもソウルで多いとのこと。そんな現実がこの作品を生んだのかも知れません。
主人公は夢のマンションを58億ウォンで手に入れたと言っていました。日本円だと6億円以上です。まさに大きな買い物であったわけです。
そんな高級マンションが地下500m下に落下するという設定は、「ポセイドンアドベンチャー」並みにおもしろい。
迫り来る地下水。逆にそれを利用しての生還のプロセスはアイディア抜群です。
子どもが2人登場します。どちらも男の子だったのはどうしてだろうか?
男の子の一人は亡くなってしまい、彼に付き添うようにおばあちゃんがその場に残ります。生をあきらめるという選択。「タイタニック」でも老夫婦が迫る海水の中で静かにベッドに横たわる姿が俯瞰でとらえられていました。
パニック映画では自己犠牲が描かれることがあります。自分の命を捧げて他者の命を救う。本作でもクライマックスで変わり者の隣人のおじさんが、脱出ポットのふたを閉める役で外に残されることに。さらに彼は、脱出ポットに刺さった鉄パイプを外から蹴って外すという大活躍。
そんな彼をそのまま殺さず救うところがなかなかいいですね。
それにしても救援本部を現場に大仰に設置した救援隊が何もできないのが腹立たしい。飛ばしたドローンも電波が届かず役に立ちません。万策尽きて救援隊はなすすべもありません。
落下した住人達が自分の力で生還してくるのが本作の肝です。
日本においても、幸せに関して政府は何もしてくれないどころか、不幸への道を走らせようとするかのようです。国民自らが這い上がっていくしかない。自分の手で幸せをつかんでいくしかないような状況ですね。
高橋ヨシキ氏らのyoutubeチャンネル「ブラックホール」は楽しみにしている番組ですが、「ツイスターズ」公開でパニック映画の歴史を紹介していました。
「ポセイドンアドベンチャー」あたりからの大スケールなパニック映画が脈々と作られたことがわかりました。
本作「奈落のマイホーム」はミニマムなパニック映画というのがおもしろいですね。
エンタメ性たっぷりでサービス満点な作品です。楽しんで御覧ください。
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