エド・デ・ワールト指揮のニュージーランド交響楽団の演奏を聴きました(NHKFM:ベストオブクラシック)。ドビュッシー作曲、交響詩「海」である。これがことのほか素晴らしい演奏であった。各楽器の動きが見て取れるような緻密な演奏。これまで何度も聴いた「海」だが、実に新鮮に響く。パスカル氏のブログによれば「エド・デ・ワールトは、初版の楽譜を使用して、改訂版の「海」を使用していない」らしい。他にもラレンタンドやPPPの指定など細かい演奏指示が効をそうしているという。スコア上の細部は私にはよくわからないが、聴きながら引き込まれて読書もやめてしまった。FM放送にも関わらずその美しさに魅了されたのだ。最後のラヴェル「ボレロ」も各楽器がホールの響きを味方にして、のびのびとそれぞれに素晴らしいパフォーマンスを聴かせてくれた。チューナー代えて、アンテナも代えてよかった。こんな演奏に出会えるのだから人生は楽しい。
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