OBですが、定期演奏会ははじめて聴かせてもらいました。××年前の自分たちとの違いに驚きます。
結論
丁寧でなめらかなサウンドで、4つのバラエティに富んだステージを展開した後輩達の努力に惜しみない拍手を送りたい。すごいよ君ら
前半
ウエルカムコンサートとして、打楽器・サックス・フルートの3つのアンサンブルが披露。特にフルートのアンサンブルはゆとりあるなめらかな演奏でした。
第1部はクラシックステージ。スーザのマーチ、スゥエアリンジェンの「ロマネスク」、本年のコンクール課題曲のマーチを演奏。ていねいで知性を感じさせるサウンドです。「ロマネスク」はゆったりした曲で、途中から速くなるかと思いましたが、最後まで同じテンポの短い曲でした。
1部最後は、大栗裕作曲の「吹奏楽の為の小狂詩曲」。大栗らしい土俗的な旋律をもつ曲。ダイナミクスの変化表現が見事でした。私が入学した年のコンクール課題曲が大栗の「吹奏楽のためのバーレスク」という難しい曲だったのを思い出します。
第2部は卒業生を迎えてのソロフィーチャリングステージ。大学に進学した先輩達がソロを演奏します。
「76本のトロンボーン」や「だんだん小さく」というクラシックから、大島ミチル、カーペンターズにアンダソンとバラエティに富んだ楽しめる曲ばかりです。ソロを奏した先輩達のインタビューも交えて微笑ましいステージです。
後半
第3部は楽しいポップスステージ。衣装もラフなものに着替えてリラックスして楽しめます。「サンバde りゅうば」は何と部の委嘱作品。チューバのソロに始まり、途中部の紹介も組み込まれた特徴ある曲です。
ダンスあり校長先生の歌あり、1年生の創作劇ありと工夫に工夫を凝らします。
3部のしめはバーンスタインの「ウエストサイドストーリー」からメドレーでかちっと決めてくれました。見事。
第4部はステージドリル。「美女と野獣」は圧巻で、音楽だけでなくソロのダンスや群舞、新しく取り入れたカラーガードも加わってこれはもう普通の高校生のレベルをはるかに越えています。
特に輝いていたソロダンスの子はエキストラかと思っていたら、後の方でビーストの子がトロンボーンをベル役の子がピッコロを吹いていたので、時前なんだとびっくりしました。
それにしてもこれだけのステージを作るのにいったいどれだけの練習を重ねれば実現できるのだろうと、学生時代練習もそこそこにおしゃべりばかりしていた自分が恥ずかしくなりました。まあ、おしゃべりが最高に楽しかったのも事実ですが。今の生徒さんには頭が下がります。すごいよ!
アンコールはマリンバの伴奏に乗って合唱「大切なもの(山崎朋子)」が歌われます。大人数での合唱はやはりいいですね。「大切なものに 気づかないぼくがいた ひとりきりじゃないこと 君が教えてくれた 大切なものを」気づかなかった友情を時が経ってわかる・・・その気持ちが染みました。
最後の最後は南高校歌が演奏され、何十年ぶりに歌いました。覚えているものです。
吹奏楽部の皆さんはこのとてつもない努力の中で、多くの「大切なもの」に気づいているのだろうと思います。大変でしょうがすばらしい体験です。人生の宝です。うらやましい。
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