アリス=紗良・オットの美しさ 聴く喜び 見る幸せ 現代の文脈にそったクラシック音楽の伝え方をさぐる姿が美しい

Classic
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結論

これまでもクラシック音楽の伝え方を彼女なりに工夫して、現代のコンテクスト(文脈・背景)の中で展開する彼女の活動に賛同。

何より、耳の喜びと同時に、見る幸せも与えてくれるすばらしい存在。

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アリス・サラ・オット

ドイツ、ミュンヘンでドイツ人の父と日本人の母の間に生まれた。3歳でピアニストになることを決意、4歳からピアノを学び始める。7歳からヨーロッパの10以上のコンクールで優勝。ザルツブルク・モーツァルテウム大学でカール=ハインツ・ケマリンク教授に師事した。2008年、ドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、『リスト:超絶技巧練習曲』でCDデビュー。その後、世界中でリサイタルを行い、ベルリン・フィル、シカゴ響、フィルハーモニア管など、世界の一流オーケストラや巨匠指揮者と共演を重ねている。

ネットより引用

彼女との出会いは、クラシックの名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」から出た「リスト/超絶技巧練習曲集」です。

ウエーブのかかった長い黒髪を胸まで垂らして、カメラを見つめる彼女の凜とした視線に釘付けでした。

演奏も真摯なものに感じました。一瞬にファンになった訳です。

NHK-BSの早朝の番組「クラシック倶楽部」で実際の演奏の姿を見たとき、通常のクラシックの演奏会の様子とだいぶ違うことに驚きます。彼女のアプローチの方法にもとても興味がわきました。

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彼女の音楽

次第に私は、今の時代のコンテクストの中でクラシック音楽を生きたものとして届けるには何が必要かを考えるようになりました。時代のニーズや考え方、社会のあり方に即した形で、人々にクラシック音楽へとアプローチしてもらうためには、アーティストは何をしなければならないのか、どうしたら聴衆と距離をおかず、共鳴し合うことができるのか。さまざまなプロセスを経て、自分なりの方法を見出し、積極的に取り組み始めたのは5、6年前からですね。

同上

彼女のディスコグラフィーを見ると、この変化が分かります。作曲家と曲目がタイトルになっていたものが、「ナイトフォール」や「エコーズ・オブ・ライフ」のようにトータルイメージに変わっていきます。

前述したテレビ番組では、暗い照明の中で、ドビュッシーやラベルが曲間の挨拶や拍手などなく、連続して演奏されていきます。ちょうど「ナイトフォール」のころだったのでしょうか。

「今の時代の文脈や背景の中で、クラシック音楽をどう提供していくか」というアリスの命題への一つの形が示されたものだと思います。

そうした中(ストリーミングで自分のプレイリストを自由に作れる中)で、クラシック音楽に対しても人々はこれまでにない出会い方ができるようになりました。コンサートホールで身動き一つしないで聴くことを強いられるのではなく、自分の心地よい過ごし方の中で、全く違ったスタイルで聞いていい。そこにはたくさんの可能性があると思います。現代のテクノロジーの可能性を生かすことはとても大事ですね。私たちは過去に生きているのではないし、今の人々が何を求めているかを考えることも、アーティストの使命であると思います。

同上

ある動画では、立体的な映像がピアノの向こうに展開するものもありました。ステージの舞台と壁面がスクリーンになっていて、一面の「ひまわり」が秋の花に変化していく。音楽と映像の融合した芸術体験でした。

オススメの動画

彼女のyoutube動画は多くあります。画質があまりよくないものも多いのですが、気に入ったものを挙げてみましょう。

Tiny desk concert

ここは彼女の部屋のなのでしょうか?様々なグッズに取り囲まれて、アップライトピアノを弾きます。とてもアットホームな雰囲気です。

ショパンの前奏曲の終曲でスタートし、曲の合間にとても饒舌に彼女は語りかけます。

自分も彼女のプライベートコンサートに参加したよう。

白のノースリーブにブルーのスカートがとても爽やかに美しい。お年をすこし重ねられて、にこやかにフレンドリーに語る彼女は本当に素敵です。

ピアノの上の白い折り鶴は、彼女が折ったもの。別の動画で鶴を折る画像があります。日本人らしさも忘れていないところに惹かれます。

夢見るように「雨だれ」を弾き終わる彼女の横顔の美しさに魅了されます。

samon
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他にも、ルービックキューブで指を温めたり、いろんなことをしながら、右手は同じフレーズをエクササイズしているおもしろい映像もありました。探してみてね。耳と同時に見る幸せも与えてくれるアリス=紗良・オット。皆さんもぜひ聞いてそして彼女を見てみてください。

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