「きさらぎ駅」からのレコメンドで何とはなしに見始めた本作。けっこうはまります。脚本の勝利か。
結論
呪いのビデオを追う謎解き要素、自分たちが映したものに何かが映ってしまったという「本当にあった呪いのビデオ」要素、加えてアシスタント役の涼本奈緒のかわいさ、果敢さが役者としての心霊ディレクターのマイナス点を埋めており一気に見てしまうおもしろあり。
あらすじ・概要
エンタメ〜テレ制作のオリジナルホラードラマ[注 1]。2020年1月から毎月第2・第4土曜日の21:00 – 21:30に全6話で放送され、心霊・ホラー関連のオリジナルビデオ作品を手掛けたディレクター・ヒロイン役の出演者・その他関係者や、エンタメ〜テレの番組「超ムーの世界R」から角由紀子(TOCANA編集長)が出演している[1]
1990年代後半に制作が始まったとされていた、幽霊や不可思議な自然現象を捉えたビデオカメラの映像を集めて調査・解明するオリジナルビデオの心霊ドキュメンタリー作品。しかし、日本初の作品は1980年代に制作された「知られざる心霊世界」ではないかとの証言から情報を探し始めた寺内康太郎とアシスタントの涼本奈緒や心霊ディレクター達に起こる不可解な出来事とは?
wikiより引用
感想
「残穢-住んではいけない場所」「白ゆき姫殺人事件」などで大好きな映画監督中村義洋が冒頭登場。中村は「おわかりいただけただろうか」のナレーションで有名な大ヒット作「本当にあった呪いのビデオ」シリーズのディレクターでもある。
つまり最も有名な心霊ディレクターということ。彼が本作の冒頭で問題提起をするシチュエーションが、作品に重みをつけていると思います。
問題提起とは、自分たちが心霊ドキュメンタリーを始める前に、その元祖たるビデオ作品がどうも大阪あたりで1980年代に流通していたらしいということ。本作はこの「知られざる心霊世界」というビデオを追っていくドラマとなります。
自分たちの源流をたどるように、多くの実際の心霊ビデオディレクター達が登場しますが、どれも美しくない男たちなので、途中からアシスタントとして涼本奈緒というかわいい女の子が登場して、画面は持ちこたえます。彼女と本作の監督である寺内康太郎を中心としながら進みますが、ぐんぐんおもしろくなる展開に、アマプラだと一気に見てしまう勢いです。
特に古いVHSビデオテープといえば、オリジナル「リング」に怯えた世代には、恐怖の代名詞。それを追っていく謎解き的スタイルがとてもいい。
さらに、途中に謎のビデオカメラ男が出現し、動画に何かが映ってしまったという「本当にあった呪いのビデオ」シリーズの楽しみも付加されます。
結末はありえない事態になり、若干リアリティ下がりますが、物語の主張である「心霊を映し共有する心霊ディレクターという自分たち自身の存在表明」はよく伝わりました。
心霊ディレクターのみなさん、これからもワクワクする作品を開発していってくださいね。期待しております。アマプラにて全6話配信中。オススメ!続編・続々編もあるそうな。
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