シン・ヘソン主演「潔白」毒入りマッコリ事件の裏に潜む過去を曝いていくサスペンス 真実と正義を貫くことの間で迷い決断するヒロインの美しさと存在感がすり込まれていく

Movie
スポンサーリンク
samon
samon

アマプラにて久し振りに韓国映画を鑑賞しました。気づくと一気に観てしまっていました。その魅力の原因は何でしょうか。

スポンサーリンク

結論

  • 主演のシン・ヘソンの美しさに魅了される作品。
  • スリリングな法廷シーンが楽しめる。
  • 虐待や自閉症の子供、認知症の母など社会的な問題も加味されている。
  • 少し前の日本のような懐かしさも感じられる。
  • 真実と正義を貫くことの間で迷い決断する一人の娘の姿が印象深く残る。
スポンサーリンク

あらすじ

母ファジャ(ペ・ジョンオク)が殺人事件の容疑者となったと聞いた弁護士ジョンイン(シン・ヘソン)は急いで故郷に戻ったが、きちんとした捜査もなく状況証拠だけで犯人に仕立てられたことを知って真相を疑い始め、弁護を引き受ける。
事件について調べるほど、関わった村の人たちの怪しい状況が明らかになっていく。生き残った被害者のチュ市長(ホ・ジュノ)は、ファジャを容疑者に仕立てる一方で、真実を隠そうと疑わしい態度を見せ、疑念が深まるジョンインと激しく対立する…。

ネットより引用
スポンサーリンク

シン・ヘソン

ソウル出身。世宗大学映画芸術学科卒業。演技をきちんと学んだ人かも知れません。2012年にTVドラマデビューし、2017年からは主役を演じるようになっています。その年に長編ドラマ優秀演技賞を受賞しています。特に『黄金の私の人生』は45%を超える視聴率を記録したことで、主演女優としての評価を確固たるものとしました。

映画は本作が初主演です。細めのあごがキュートで、172センチの長身・スレンダーな女優さんですね。

本作は非常に鮮明な画像が印象的です。画面は終始主人公アン・ジョンイン(シン・ヘソン)をとらえています。なめらかな肌と少し悲しげな表情が、観る者に彼女の魅力をすり込んでいきます。

親族の弁護

本作でまず気になったことは、自分の親の弁護をできるのだろうかという点です。これは、問題ないようですね。

身内の弁護活動をすることについて、他人の弁護活動をする場合と違った制約があるわけではありません。 裁判官は、身内(兄弟)の事件を裁くことはできません。 しかし、弁護士は、公平中立な立場ではなく、あくまで依頼者の立場に立って、依頼者の最善の利益のために活動するものですから、依頼者が身内であっても何らさしつかえありません。 また、弁護士報酬は自由化されていますので、身内という理由で通常より安い報酬で受けることも、全然問題ありません。

ネットより引用

この逆、例えば自分の家族が被害を受けて、その加害者の弁護をする場合は禁じられているようです。加害者の不利益になる弁護をする可能性があるからでしょう。しかし、この場合も依頼者(加害者側)がOKすれば可能とのことです。

映画の冒頭で、ジョンインが正義をもとめることにことさらこだわっていることが描かれます。その彼女が、自分の母親の弁護に際して、その信条を曲げるのかというのが、本作の大きなポイントになっています。「潔白」とは何なのかについても考えさせられます。

映画について

ともすれば暗く陰惨になりがちな映画の内容に置いて、それを緩和するコミカルな役を、ジョンインの小学校の同級生で、現在は警官をしているワンヨンが担っています。ジョンインに協力しつつも、ドジな姿がちょっとホッとさせてくれます。

それほど本作は、状況がつらいものです。認知症の母、自閉症の弟、ジョンイン自身義理の父親に虐待され、ソウル大学への進路を阻まれています。過去の殺人事件やカジン利権がからんだ、集団での隠蔽に美しき弁護士が戦いを挑むという映画です。

ジョンインが真実を知る場面では、彼女の顔と母親の顔が重なるような写し方をしています。それまで、割に写実的であった映像がここでは違う取り方をしています。ジョンインの法律に対して真摯で客観的な考えが、母親の心情との重なりで揺らいでしまうことを表しているのでしょうか。印象的です。

過去の映像が白黒で表現され、粒子が少し粗くなった画面は、ちょうど市川崑の「犬神家の一族」を思い起こさせます。これは映画への親近感を増しています。

ジョンインが自室で事件を調べ得ていくときは、縁なしの眼鏡をかけています。暖かい色の照明の中に浮かび上がる彼女の美しい横顔はとても印象的です。

samon
samon

なんといっても、主演のシン・ヘソンの美しさ・強さに魅了されます。彼女はすでに33歳ですが、この年代の女性の魅力が映画に焼き付けられています。ぜひ、アマプラで鑑賞ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました