「プリンセス・ダイアナ」エド・パーキンズ監督作品 膨大なアーカイブ映像の中から見えてくるダイアナ妃の生き様 美しさ そして強さに感動する

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samon
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長崎セントラル劇場にて観てきました。ナレーションや映画用に撮影した特別なインタビューを一切挟まない、過去の映像のみを使用したドキュメンタリーです。映像という真実のみからは真のダイアナ妃の姿が浮かび上がってきます。

概要

ダイアナの生きた軌跡を振り返ることが、まさに今の社会をよりよくするヒントになると考えたパーキンズ監督は、ナレーションやテロップによる解説や分析を加えることなく、当時の膨大な資料から厳選したフッテージだけで本作を作り上げた。

チラシより引用

その結果、私たちはダイアナの人生の目撃者となります。結婚前のはにかんだ表情から、歴史に残るロマンティックなウエディング、息子達の誕生という幸せの頂点。一転どん底に突き落とされるような、夫の不倫、彼女自身のスキャンダル、王室の冷ややかさ、別居と離婚、その身を捧げ政治さえも動かした慈善活動、映画プロデューサーとの恋愛、そして突然の事故死・・・。すべてを目にした後、私たちは考えさせられます。

「彼女を本当に殺したのは誰か?」

ダイアナ・スペンサー

まもなく映画「スペンサー ダイアナの決意」が公開されます。「スペンサー」とはダイアナ妃の旧姓です。彼女は、イギリスの名門貴族スペンサー伯爵家の令嬢として生まれました。1961年7月1日生まれですから、私は同級生ですね。

ダイアナの両親は別居の後に離婚しています。親権は父親が取り、父親の伯爵位継承に伴い、ダイアナもLadyという儀礼称号をもらっています。

映画「プリンセス・ダイアナ」の中で、結婚前の彼女へのマスコミのインタビューの中で「保育士から未来の女王になる気持ちは?」とたずねられる部分があります。保育士という職をもっていたのでしょうか?

1977年末にスイスにある花嫁学校アルパン・ヴィデマネット学院英語版)に入学するも、すぐに帰国し、ロンドンで一人暮らしを始める

wikiより

19歳の時に婚約し、20歳で結婚。ダイアナ妃の子供時代は平均的女性のそれよりも早く終わった。けれど、まるでおとぎ話のような結婚式以前、レディ・ダイアナ・スペンサーはピアノのレッスンを受けたり時々仕事をしたり、とても70年代っぽいブライズメイドのドレスを着たりしながら、比較的静かな人生を送っていた。

ネットより引用

16歳で一人暮らしを始め、19歳で婚約し20歳で皇太子と結婚するまでの間に「時々仕事をしたり」のその仕事が保育士だったのでしょうか。雅子様のように高等教育を受け、外務省でばりばり働いていたというわけではないようですね。のんびりとした少女のままに王室に嫁いだという感じがします。

自分の生き方-慈善事業

そんなうぶなダイアナが、王室の中で2人の子を出産した幸せの頂点から、家庭を顧みない夫、冷ややかな王室という過酷な環境の中で壊れずに、自分の生き方を見つけ貫いていったことがとても感動的です。

彼女の病院訪問の映像は、とてもフレンドリーに入院患者に接するシーンばかりです。地雷で足を失った人たちのすぐ横に座って気さくに語ります。エイズの赤ちゃんを抱き上げキスします。彼女の行動は、英国の地雷輸出の撤廃を実現させることにつながっていきます。

「王室の人は、エイズ患者にキスしたりはしないさ」という人々の声が挿入され、彼女の行為が王室内ではあり得なかったことがあぶりだされます。ダイアナはまさに型破りな人だったわけですが、人々は人としての心あふれるダイアナにどんどん惹かれていきます。

王室のありようが、「君主制はもう終わり」という人々の思いの高まりにつながることが映像からうかがい知れます。君主制が成立するには、人々信を得ることが重要でことがよくわかります。

花束の海

ダイアナの突然の死。人々は悲しみ、その心を手向ける花束で表します。門の外に手向けられた花束はやがてまるで海のように広がっていきます。上空からの映像は白い花束の海です。どれほどダイアナが愛されていたかが分かります。

国がお膳立てをして国葬を行うどこかの国とは大違いです。人々に信を得、そして真に愛されていたのなら、ダイアナの花束の海がひろがるように、人々は自然にその思いを表出していくものなのです。政府が決めた国葬で、しかも反対の声が多く上がる中で弔われたどこかの国の元総理大臣は本当に幸せだったのでしょうか?

英国の人々の思いは、葬儀への出席を渋っていた女王も引っ張り出すことになります。その女王も先日亡くなってしまいましたね。今後の英国の君主制はどうなっていくでしょうか。注目したいと思います。

映画は、ダイアナの棺を乗せた車が去って行くと同時に終わります。ダイアナの36年の短い生涯を実際の映像のみで綴ったこのドキュメンタリーは、観るものそれぞれに考えさせるすぐれた作品でした。前述しましたが、もうひとつダイアナの映画が公開されます。この二つを観ることで、フィクションとノンフィクションの違いも感じられるのかも知れません。足を運んでみたいものです。

samon
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ドキュメンタリー映画への興味が高まった作品となりました。対象が、美しいダイアナ妃であったこともよかったですね。食わず嫌いせず今後はドキュメンタリー映画にも目を向けたいと思います。ぜひ皆様も、ドキュメンタリー映画「プリンセス・ダイアナ」、そして近日公開の映画「スペンサー ダイアナの決意」御覧ください。美しくはにかみやで、しかし強い自己ももっていたダイアナをより愛することができると思います。

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