インド映画「きっとうまくいく」ラージクマール・ヒラーニ監督・脚本作品 歌あり踊りあり笑いあり涙ありの3バカ工科大学生の青春群像

映画
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samon
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インド映画はどちらかといえば敬遠していたかも知れません。「踊るマハラジャ」すら観ていないですね。youtube動画のオススメ映画挙げてあった本作をアマゾンプライムで鑑賞しました。何と明るく楽しい映画でしょうか!インド映画への偏見は吹き飛びました。

概要

あなたの人生が光り輝くヒントがきっとある!大学時代の親友3人が織りなす、至高の人生感動エンターテインメント。 舞台は日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。未来のエンジニアを目指す若き天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械よりも動物が大好きなファラン、なんでも神頼みの苦学生ラージューの“三バカトリオ”が、鬼学長を激怒させるハチャメチャ珍騒動を巻き起こす。 彼らの合言葉は「きっと、うまくいく!!」 抱腹絶倒の学園コメディに見せかけつつ、行方不明になったランチョーを探すミステリー仕立ての“10年後”が同時進行。その根底に流れているのは、学歴競争が過熱するインドの教育問題に一石を投じて、真に“今を生きる”ことの素晴らしさを問いかける万国普遍のテーマなのだ。

ネットより引用

本当にやりたいことをやれるしあわせ

父の言いつけでICEに入学したファランは、本当は動物の写真を撮るのが好きで、それを仕事にしたいが、言えません。ランチョーがひた隠しにしているピアへの愛を告白したら、ファランも父に自分の希望を伝えるとの賭けをします。

ランチョーはピアへ告白し、ファランはついに自分のやりたいことを父に打ち明けます。はじめは拒否する父も、ついに受け入れるシーンは感動しました。

日本では何を職業にしてもいいわけですが、失敗を恐れるがゆえに飛び込むことができないということがあると思います。本作のテーマである「アール、イーズ、ウエル(きっと、うまくいく)」を胸に勇気をもつことができた人も一杯いたと思います。

本当に自分が好きなことを仕事にできたら、何としあわせなことでしょうか。

ミュージカルシーン

インド映画の特徴が、いきなり入るミュージカルシーンですね。本作も前半の大学寮シャワールームでの「アール、イーズ、ウエル」大合唱には爽快感満載です。ですが、私が一番好きなのは、中盤でピアがランチョーに惹かれていくシーンです。

「ズビドゥビ パランパン」が繰り返される軽快な曲にのって、ランチョーとピアが踊り歌います。ピアは医学生でめがねをかけたクールな印象の子でしたが。このシーンでは、すべてが解放されたように踊りまくります。弾けた踊りっぷりに、恋に目覚めた女の子の心情がよく表現されていると思います。

もちろん、ピアはめがねを外していて、美しさが前面に出ています。また、この曲の後半では、ビキニにオレンジのサリーで、豊かな肢体で魅了します。雨の中でのダンスは彼女の濡れて輝く肌をより魅力的にしています。このシーンで男性はピアにぞっこんになること間違いなしですね。もちろん私も。

苛烈な学歴競争

学歴競争に敗れた者には未来がないというようなインドの考え方への批判が描かれているのが本作の特徴です。

貧しい村の未来の星として留学してきたジョイは、今でいうドローンの開発を卒業制作として進めていますが、提出の期限が守れず留年が決定します。学長はそのことを情け容赦なくジョイの父に携帯で伝えます。ジョイはもう少しで完成すると学長にすがりますが、学長は聞く耳を持ちません。

ジョイは希望を失い、首をつって自死してしまいます。

もうひとつ、ランチョー自身が代理入学の偽物学生であったということです。勉強が非常にできる彼は、資産家だが勉強が苦手の男の代理としてICEに入学したのでした。ランチョーは、資産家の雇っている庭師の息子だったのです。

日本では以前のような学歴がすべてであるという風潮は薄れているように思われます。しかし、お金がないと教育が受けられない、あるいは大学を出ても多額の奨学金の返済に苦慮するなどという新たな問題があるもの事実ですね。

本作は、自分を信じて好きな目標に向けて努力することで「きっと、うまくいく」という明るい希望を歌い上げてくれます。

samon
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最高に楽しくて、希望の光を与えてくれる、青春3バカトリオ映画です。画像も鮮明であり、ミステリー仕立ての構成にも工夫が凝らしてあり、あっという間の2時間51分ですよ。アマゾンプライムでぜひ御覧ください。

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