福岡のMAXオーディオさん主催のオーディオフェアに参加してきました。
コロナのために3年ぶりに長崎で開催されたオーディオフェアです。最高の機器による、素晴らしい音の世界を楽しんできました。優良オーディオソースの情報も仕入れてきました。超楽しい数時間でした。MAXオーディオさんありがとう!
エレクトリ
最初に入ったブースではエレクトリのプレゼンが行われました。エレクトリはアメリカの「マッキントッシュ」社の代理店として有名です。
視聴するのはその「マッキン」のアンプです。マッキンのアンプは、黒いガラスのフェイスにブルーアイといわれる、青い光の窓がトレードマークですが、今回何と白い顔のマッキンです。あまりの美しさにしばし見入ってしまいます。
MC3500という管球式モノラルパワーアンプです。これは1969年に開催された、あの「ウッドストックフェス」で使用された同名の業務用パワーアンプを復刻したものとのこと。このアンプで、サンタナやジミヘンのギターがうねり、ザ・バンドやCSN&Yの歌声が響きわたったんですねえ。感慨深い。
本機はオリジナルのMC3500に搭載されていた6LQ6と同等の特性を持つ高出力管「EL509S」という真空管を8本使っているそうです。小売価格はペアで4,840,000円です。
プリアンプはC1100で、2筐体に分かれています。上の部分が電源部でコントロール部も備えています。下が、純粋に信号のみを扱う部分だそうです。電源やコントロール部から出るノイズを徹底的に排除しようということですね。下の機器の窓から真空管が見えています。アナログ回路の音の良さを証明しているようです。
スピーカーはMAJICO(マジコ)のA5というフロア型です。アメリカのメーカーですね。この組み合わせでのサウンドは大変臨場感と奥行き感にすぐれたものでした。女性ボーカルの艶や音圧もそうとうなもので驚きました。
プレゼンターが最後にかけた、チャーリー・ヘイデンの「MAGICO」のギターの次々に寄せてくる波のようなギターの美しさ、それに絡んでくるサックスのつややかさは絶品でした。
プレゼンターは、スピーカーのMAGICO社の創始者が、並々ならぬギターの奏者でもあり、彼が大好きなギタリスト、エグベルト・ジスモンチが奏するこの「MAGICO」という曲から会社の名前をつけたという裏話を教えてくれました。興味深いですね。このディスクは手に入れたいと思います。
トライオード
オーディオ仲間とこんな話をしました。私たちが若かった頃(80年代)あれだけ隆盛を極めていた日本のオーディオメーカーは、今や多くが無くなったり、外国資本に飲み込まれてしまったたりしたことを今回のフェアで痛感すると。
パイオニアもダイアトーンもオンキヨーもアカイもありません。寂しさを感じます。
そんな中、日本の真空管アンプメーカー「トライオード」の音はとても素晴らしかったです。
左側のラックの3つのプリメインのうち、上(EVOLUTION:528,000円)と下(MUSASHI:638,000円)の音を聴かせてもらいました。
スピーカーが、聴いてみたかったB&Wの新しい800シリーズ「D804 D4」です。800シリーズも第4世代となります。
アナログプレーヤーは、グリーンの透明筐体がおしゃれな、たしかROKSANのRADIUS7だったと思います。CDプレーヤーはトライオードのTRV-CD6SEと思われますが、液晶の文字がブルーなのが、ネットにあった6SEと違うのが気になります。
プレゼンターは何と、トライオード創始者の山﨑 順一氏御自らの登壇です。国鉄職員から、オーディーが好きすぎてこの仕事を立ち上げたと話していました。
国鉄つながりでしょうか、蒸気機関車の音を聴かせてくれました。左の遠くから走ってきて、けたたましい汽笛を上げて、右に走り抜けていく機関車のそのものすごい臨場感に度肝を抜かれました。生録ものもいいですね。この音源はAmazonで買えますよ。
トライオードの真空管アンプで奏でる音は大変魅力的です。日本のオーディオメーカー頑張ってほしいです。山﨑氏がかけてくれた音源はどれも欲しくなるものばかりでした。
そのひとつが、これも列車つながりで、Hans Theessinkの「Slow Train」です。ジャンルはカントリーですが、ドラムスのリムショットが列車の「ガタンゴトン」を表現しており、その音のよさ、パンチ力にも驚きました。ボーカルも渋い。このアナログ盤欲しいですね。でも高いなあ。
山﨑氏のオーディオへの情熱が感じられるプレゼン、とても楽しめました。日本のオーディオメーカもすてたものではありませんね!
ブログが長くなりそうなので、ここまでを前編としてアップします。後編は、最も感動した「ソナス・ファベール」のスピーカーや「ROKSAN」のアナログプレーヤーなどを紹介します。お楽しみに。
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