長崎のカフェ・喫茶店探訪「珈琲人町」に行ってきました。
小さな「ししとき川」の前の小さなカフェ。深煎りの珈琲をいただきました。外の縁台でいただく珈琲。4月上旬の今の季節ならではの爽やかさの中で、本当にリラックスできました。珈琲はとても深い味わいでおいしかったですよ。ぜひ出かけてみてください。
ししとき川は、1600年代に人工的に作られた川で、川底に平らな石がひいてあり、技術の高さが伺えます。防火用に作られたとのことで、以前よりこの地域に多くの人が密集して住んでいたことがわかります。
「ししとき」とは不思議な名前でしょう。「しし」は獣(けもの)で、「とき」は解体なので、獣を解体して、皮革製品等を作っていたのでしょう。近くには「皮田町」なる町もあったようです。
3つのブレンド
メニューでまず目に入るのは、3種類のブレンドコーヒーです。それぞれ「浅煎り」「中煎り」「深煎り」で、どんなコーヒー好きもカバーできるようになっていますね。
私は、まずは好みの「深煎り」を選択しました。400円
他にも「季節のおすすめ」というのがあって、こちらは500円です。今は、浅煎りが「エチオピア」、中煎りが「ブラジル」、深煎りが「インドネシア」で、立て看板にはそれぞれの特徴も記してあるので、選択しやすいですね。
2つの縁台
「珈琲人町」にはテーブルとイスはありません。店内には立ち飲みできる幅の狭いカウンターがあります。そして、店の前に大きな縁台(「ばんこ」ともいいます)が2つ置いてあります。
お客さんはこの縁台に座って、コーヒーをいただく人が多いようです。私が来店したとき、二人の男性がいらっしゃいました。すぐに席を立たれたので、そこに座ることにしました。すると向かい側の縁台にも御夫婦のようなカップルが座りました。
けっこうはやっているなという印象です。
縁台に座って午後の風を感じておりますと、店員さんがコーヒーを運んできてくれました。お盆の上にグリーンのかわいらしいカップ。(写真撮ったんですが、なぜか保存されていませんでした。残念。)
カップはよく温められていて、いい感じです。口に含むと、深煎りの濃い味わいがいっぱいに広がります。「んーおいしい」思わず声が。
昨日AmazonPrimeVideoでコーヒーのドキュメンタリーを見ました。その中では、「深煎りはごまかしやすい。濃いソースだ。」といってました。そしてコーヒー本来の味を味わうためには「浅煎り」を推奨していました。次回は浅煎りをいただいてみましょうかね。
「珈琲人町」は自家焙煎です。毎朝ローストするとのこと。ローストした豆は店頭販売していました。
進化
「珈琲人町」は歴史が深く、青い軽のバンに始まり、今の場所に店舗をかまえて14年くらいになるようです。(「長崎カフェ散歩」坂井恵子から再計算しました)
2014年発刊の上記の本の写真を見ると、店内に手書きのたくさんの張り紙がしてあり、手作り感の味はあるものの、雑然とした印象は否めません。
しかし、現在の店内はとてもすっきりしていて、おしゃれに進化していると思いました。時代の流れに合わせて変化させていくことは重要だと感じます。すてきですね。
とてもおいしいコーヒーでした。こちらは毎週日曜日に、別の店舗で「コーヒーの淹れ方教室」をなさっているとのこと。習ってみようかなあと思いました。歴史ゆかしい町屋がいくつも残る「東古川町」を通ったその先の「ししとき川」の前の小さなカフェ「珈琲人町」は、店名のとおり、「人」と「町」をつなぐような、そんな爽やかで気持ちの良いカフェでした。皆さんもぜひお出かけください。オススメです。
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