「ラヴクラフトカントリー」第8話「黒人少年ボボ」

Drama
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U-NEXT「ラヴクラフトカントリー」第8話「黒人少年ボボ」を観ました。

このエピソードは、汗のしたたる夏の日、惨殺された少年ボボの葬儀の大群衆から始まります。この事件は歴史的な事実です。

14歳の時、イリノイ州シカゴの実家からミシシッピ州デルタ地区の親類を尋ねていた折、食品雑貨店店主、ロイ・ブライアントの妻キャロライン・ブライアント(21歳)に口笛を吹いたと、ロイと兄弟J. W. ミランから因縁をつけられた。二人は、後日ティルの大叔父の家からティルを無理やり連れ出し、納屋に連れ込んでリンチを加え、目玉を一個えぐりだした。その後銃で頭を打ち抜き、有刺鉄線で70-ポンド (32 kg)の回転式綿搾り機を首に縛りつけて重りにし、死体をタラハシー川英語版)に捨てた。ティルの死体は3日後に川から発見され、引き上げられた。ティルの母親は、世界に殺害の残忍性を示すために、棺を開いたまま葬儀を行うことを主張した。ティルの遺体はシカゴに戻り、多くの市民がティルの葬儀に参列した。

wikiより引用

冒頭で、嘔吐する女性や強烈な腐臭のことが囁かれるのは、開いたボボの棺のためだったのです。

黒人へのリンチや殺人は現代までずっと続いています。最近ではミネアポリスの警官がジョージ・フロイドさん(46)の首を8分以上にわたり膝で押さえつけて殺した事件が話題となりました。

物語は、この黒人への差別を背景にしながら、ラヴクラフト的魔術の世界が描かれていきます。

今回クローズアップされるのは、アティカスの姪っ子ディー(ダイアナ)です。

ボボの葬儀を離れたディーは警官に呪いをかけられ、2人の不気味な少女に追われていきます。踊りながらどこまでも近づいてくるこの少女らはかなり怖いです。

途中、韓国から駆けつけたジア(九尾の狐)が出ますが、アティカスからけんもほろろにされ、すぐに引っ込んでしまうのはもったいない。クホミのストーリーはあれだけ素晴らしかったのですからね。

エピソードの最後は、ラティーシャの家が、ボボの復習を企てている場所として疑われ、多くの警官から銃撃を受けます。そこにアティカスが戻ってきます。警官たちの銃口がアティカスを向き、その1つが火を噴きます。しかし、銃弾が当たる瞬間、地中からああなつかしい第1話のラヴクラフトのモンスター千の眼を持つショゴスが登場。警官たちをまたまためっためたにしてしまいます。

これは、クリスティーナが教えてくれた呪文がアティカスを守ったのでしょう。ショゴスはアティカスの手で従順な番犬のように、おとなしくなるのです。

samon
samon

何とも、はちゃめちゃな展開がたまらないですね。実話の重みをまといつつ、これでもかのフィクションがこのドラマの魅力ともなっているのではないでしょうか。

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