戦争への道

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日本が戦争を始めた日です。1941年12月8日であるから、今年で80年となる。新聞紙上でも、なぜ日本が戦争に至ったかが述べられていた。軍部の力の強化、政治への介入、日本の仏印進駐、それに伴い米国が石油を止めたこと・・・云々である。今晩のBS8チャンネルのプライムニュースでは、3人の歴史学者が登場して、やはりなぜ戦争への道を決断したのかが話された。その中で、「ははあ」と思ったものがあった。自分は当時の民意を無視して、軍部が暴走したように思っていたが、そうではないという意見だ。1930年台の日本の政治は2大政党で、立憲政友会と立憲民政党が互いの足をひっぱるというもので、互いにネガティブキャンペーンを行うばかりの政党政治に、民意は嫌気が差していたという。そこに登場してきたいわば純粋な政治を行使しようとする軍部に、民意も沿っていったというのだ。だからこそ、半藤一利氏の言う、真珠湾攻撃の成功に国民は沸き立ち、熱狂していったという事実が腑に落ちるのだ。民意が戦争への道を作った一面もあるのだろう。この歴史の教訓から学べと半藤氏は言う。「国民的熱狂を作ってはいけない。そのためにも言論の自由・出版の自由こそが生命である」我々は、事実に目をこらしていかねばならない。そのためにも、真実を伝えてくれるメディアの存在を願うばかりだ。我々も、何が真実かを見抜くのは難しいかも知れないが、様々な意見を受け入れ比較検討していく慎重さをもたねばならない。

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