映画評論家 町山智浩がラジオ番組でNetflix配信ミュージカル映画「Tik Tik….boom!」のことを話していました。この映画は、ブロードウェイミュージカルの大ヒット作「RENT」の作曲者ジョナサン・ラーソンの自伝を映画化したものだ。タイトルの「 Tik Tik….boom! 」は、時限爆弾の時計と爆発の音を表している。「チクチク・・・ドカーン!」といったところか。主人公ラーソンが、まもなく30歳になるというのに、目指しているブロードウェイミュージカルの作曲家として全然曲ができない焦りを時限爆弾で表したわけだ。彼は壮大なSF作品とかを念頭に置いていたらしいが、全然できないわけだ。ところが、自分自身つまり安アパートで、芸術に夢を抱きながら、自由気ままに暮らすボヘミアンを描いた「RENT」でブレイクする。成功の種は案外すぐそばにあったりするようだ。大変興味深い作品だが、未会員の私はNetflixは観ることができない。全国の映画館でも公開されているが、残念ながら長崎はリストから外れている。ラジオの最後に町山は1曲の歌を紹介する。”Louder Than Words” 行動は言葉よりも雄弁。政治をしない政治家をどうして支持する?言葉より行動で示せ。そんな歌詞だった。我々は政治等の権力に対して本当に声を上げることが苦手だ。サイレントマジョリティにはなりたくない。時限爆弾のタイマーに追われるように自分をけしかけることも必要かもだ。
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