さよなら、モネ

Drama
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NHK朝の連続ドラマ「おかえり、モネ」最終回でした。東日本大震災がもたらした呪縛。あのとき大人だった人も、子どもだった人も、多くの人がとらわれてしまった呪縛から、解放されていくというドラマである。「音楽なんか、なんの役にも立たないよ」とアルトサックスのケースを開くことをやめてしまったモネが、再び呪縛の象徴にもなっていた楽器ケースを開けるシーンは印象的だ。妹みーちゃんが「おかえり」、そしてりょーちんが「おかえり、モネ」と言う。タイトルの意味がここで回収される。振り返ってみれば、誰ひとり悪役が出ない物語であった。「きれいごと」と言われそうではあるが、つまづいてころんだ人は、自分で立ち上がり歩み出すしかない。それを助ける人はたくさんいるはずだと信じたい。

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