ロストロさん

Classic
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目指せプロコフィエフコンプリートとして購入したのは、「チェロとオーケストラのための交響的協奏曲」でこれを聴きました。演奏はチェロ:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(ロストロさん)、小澤征爾指揮のロンドン交響楽団。チェロのあらゆるテクニックが詰め込まれた35分以上の大きな曲。作曲にはロストロさんが協力しており、まさに自家薬籠中の物である。全体にプロコフィエフらしさというよりも、オーソドックスな感じを受けた。というのも、カップリングのショスタコーヴィチの第1チェロ協奏曲がすごくて一緒に聴いたためにそう思ったのかも知れない。冒頭の特徴的な低い弦の旋律はどの楽章にもシンボリックに登場し、3楽章は5分にも及ぶカデンツア楽章である。チェロのあらゆる技法が効果的に盛り込まれたすごい曲だった。ショスタコーヴィチがこの曲を発想したのが、プロコフィエフの上記交響的協奏曲を聴いたためとのことで、この2曲のカップリングというのはまことに意味あるものである。なお、ロストロさんはこのショスタコーヴィチの協奏曲を1959年10月4日にレニングラードで初演している。レニングラード・フィル指揮はムラビンスキーだった。近代のチェロ音楽にロストラさんが与えた影響は計り知れないなあ。

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