日曜劇場「TOKYO MER 走る緊急救命室」が終了しました。毎回スリリングな展開、スケールの大きい事故やテロ、究極の危険場面の中でさわやかでスマートな鈴木亮平の演技が実に気持ちよかった。勧善懲悪的なわかりやすい内容と、善悪のはっきりした登場人物たち。政界や医学の世界を舞台にしながらも、ある男を中心に人々が協力し合っていくという、まさに庶民の物語に毎回目を潤ませながら見てしまう。死者0が使命故に、毎回誰も死なないことは分かっているが、物語全体のクライマックスでもっとも大切な人を亡くしてしまうという大転換を置いて、ヒーローの挫折と復活まで描いて、見る者を熱くさせる。その見事なシナリオに拍手である。最終回では、「目の前の命を愚直に救うこと」が常に第一義とされてきたが、自分の大切にしていた人を殺した者を本当に救えるだろうかという疑問も残しつつ、これはきっとシリーズとなるか、劇場版へと進むかも知れない。そんな予感がする、良質のテレビドラマであった。ああ、寂しい。久し振りの稲森いずみもよかった。ああMER LOSSか。
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