高田郁著「みおつくし料理帖10 天(そら)の梯(かけはし)」読了しました。ついに、この物語が終了してしまう。非常に残念である。最終巻は最高のハッピーエンドを迎える。これまでの多くの登場人物たちがうまく絡み合い、それぞれの個性を十分に発揮しながら主人公の澪と野江に「雲外蒼天」と天の梯を見せて終了する。もはや敵役は誰も出てこず、読者は二人と同じ幸せをかみしめることができる。しかしながら、あさひ太夫の身請け人は誰なのかという、謎解きの楽しみを著者はちゃんと設定して、ハッピーだけでないワクワク感をもたせてくれるのも素晴らしい。私と同様の終了の残念さをもった読者は多く、続編への希望が殺到。「花ごよみ」として、登場人物たちのその後が描かれた特別巻が出された。現在リクエスト中。しかし、それを読んでしまえば、本当に最後となるのだ。寂しい。しかし、読まずにはおられないではないか。
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